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 1944年、日本軍が当時のビルマから英領インドに向けて進撃し、多くの犠牲者を出した「インパール作戦」から70年。かつて日本軍が占領を目指したインド北東部インパール市周辺で、各種の記念行事が行われている。28日は在インド日本大使館の川村泰久公使が激戦地に建てられた平和記念碑に花を捧げた。

 インパール作戦は、英領だったビルマを占領した日本軍が、インド北部から中国南部に伸びる連合国軍の補給路(援蔣ルート)を分断することなどを目的に、インパール一帯を占領しようとした。だが、食料や弾薬の補給を軽視した無謀な作戦で、3万人以上の兵士が44年3月~7月上旬の作戦期間とその後の撤退の間に死亡。その多くが飢えや病気で亡くなったとされる。