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イラク 避難民がラマダンの断食
6月30日 7時17分

イラクでは過激派組織と政府軍の戦闘が続くなかイスラム教の断食月・ラマダンが29日から始まり、イラク北部のモスル郊外の避難民キャンプでは、戦闘によって住む家を追われた人たちが、50度近い暑さに耐えながら日中の断食を続けています。

国連によりますと、イスラム過激派組織の侵攻を受けて、イラクではこれまでに120万人が避難を余儀なくされ、このうちモスル郊外のキャンプではおよそ2000人がテントでの避難生活を送っています。
ラマダンが始まった29日、人々は強い日ざしが照りつけるなか空腹やのどの渇きに耐えながら、イスラム教の聖典コーランを読んだり、礼拝をしたりしていました。
イスラム諸国ではラマダンの期間中、断食が終わる日没後に家族や近所の人たちと盛大な夕食会を開くのが習わしとなっています。
しかし、この避難民キャンプでは食料の配給が十分に行われておらず、この日は地元の企業が4日ぶりに行った炊き出しの食事を人々はテントに持ち帰り、家族で分け合っていました。
国内最大の製油所を巡って激しい戦いが続く北部のベイジから逃れてきた男性は、「ここはとても暑く、水も食料もない。ラマダン期間中は、イラクが再び一つになれるよう神に祈ります」と話し、故郷に帰れる日が来ることを願っていました。

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