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イラク 戦闘が長期化の見通し
6月30日 5時20分

イラクでは、イスラム過激派組織によって制圧された北部などで政府軍が奪還に向けた作戦を続けていますが、過激派の側も地元の部族や旧フセイン政権の支持者の協力を得て激しく抵抗し、戦闘がさらに長期化するのは避けられない情勢です。

イスラム教スンニ派の過激派組織が制圧している北部のティクリットでは、29日もイラク軍が奪還に向けて市の周囲に大規模な部隊を配置し攻撃を続けました。
しかし過激派の側も、シーア派中心のマリキ政権に反発する地元のスンニ派の部族や、旧フセイン政権の支持者の協力を得て、政府軍の侵入を阻むなど激しく抵抗しています。
ティクリットの市民の1人はNHKの取材に対し、「今も市内は過激派に支配され、周囲に政府軍の装甲車などがいるが、全く入ってくることができない状況だ」と話していて、戦闘がさらに長期化するのは避けられない情勢です。
一方、過激派の勢力拡大を招いたとしてマリキ首相の退陣を求める声が強まるなか、各宗派や民族の政治勢力は、マリキ氏に代わる複数の首相候補を巡る調整を本格化させています。
来月1日には議会が招集される予定ですが、代わりの首相候補の調整にはなお時間がかかるとみられ、事態の沈静化に向けた挙国一致の政権づくりは難航が予想されます。

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