【動画】連日にぎわうJKT48劇場=葛谷晋吾撮影
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 インドネシアの首都ジャカルタ。約350人収容の「JKT48劇場」は連日、超満員だ。AKB48の姉妹グループが「フライングゲット」などをインドネシア語の詞にして歌うと、場内は観客の大絶叫に包まれた。入場料は大人10万ルピア(約840円)。所得水準は日本の14分の1だが、入場券は完売が続く。

 人口が2億5千万人に迫るインドネシアは中間・富裕層が2020年に現在の2倍の1億4千万人になるとの予測も。JKT劇場の盛況は、目覚め始めた「消費大国」の縮図だ。7月9日には大統領選が投開票される。新しいリーダーのかじ取りに内外の視線が注がれている。(ジャカルタ=都留悦史)

 アジアに進出する日本の企業関係者の間で昨秋、意外な結果が話題を呼んだ。国際協力銀行(JBIC)が日本の製造業約1千社を対象に毎年行っているアンケートで、「中期的に有望な事業展開先」として、インドネシアが中国やインド、タイなどを抑えて初めて1位になったのだ。