国際張志軍氏訪台…友好演出も根強い反中感情に直面+(1/2ページ)(2014.6.28 19:54

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張志軍氏訪台…友好演出も根強い反中感情に直面

2014.6.28 19:54 (1/2ページ)
28日、台湾中部・台中市の盲学校を視察し、警護要員に囲まれながら視覚障害者の少女の手を引く張志軍氏(中央右)=田中靖人撮影

28日、台湾中部・台中市の盲学校を視察し、警護要員に囲まれながら視覚障害者の少女の手を引く張志軍氏(中央右)=田中靖人撮影

 【台中=田中靖人】中国の台湾担当閣僚級高官として初めて訪台していた中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任は28日、北京への帰路に就いた。台湾の民衆との直接対話で友好を演出するとともに、有識者や地方指導者との会談では政治対話の必要性を説き、中台統一に向けた工作を展開した。しかし、訪問に対する抗議行動の影響で日程変更を迫られるなど、根強い反中感情の洗礼も受けた。

 「台湾のみなさん、こんにちは」。25日昼、北部の空港に到着した張氏は開口一番、台湾語であいさつした。公式な政治の場では北京語が主流だが、あえて台湾語を使用。その後も、高齢者施設で給仕したり名物のパイナップルケーキをほおばったりと、親しみやすさをアピールした。

 訪問先も、中小企業や中南部の農村など中台間の経済開放で打撃を受ける「弱者」訪問を重視。27日夜に南部の高雄市で行った台湾の王郁●(=王へんに奇)行政院大陸委員会主任委員(閣僚級)との非公式会談では、中台首脳会談を話題にしなかったというほど政治課題を避けた。

 それでも、行く先々では抗議活動に遭遇、27日夜には非公式会談の会場でペンキを投げつけられた。このため、28日は一部を除き全予定を中止した。中部、台中市内で記者団に「台湾は多様な社会であり、いろいろな声があるのは正常だ」と理解を示してみせた。

このニュースの写真

28日、台湾中部・台中市で、中国の張志軍台湾事務弁公室主任の訪問に抗議するデモ隊
先住民の衣装をまとい、住民らと交流した張志軍氏(中央)=26日、台湾・新北市(大陸委員会提供・共同)

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