サラエボ事件１００年 英女王が追悼

6月28日 23時28分

第１次世界大戦の引き金となった「サラエボ事件」から１００年となる２８日、大戦に参加したイギリスでは、エリザベス女王が出席し、戦争で死亡した兵士たちを追悼する式典が開かれました。

第１次世界大戦で、イギリスは、当時、中立国だったベルギーにドイツが侵攻したため参戦し、４年間続いた戦争で兵士や市民７０万人以上が犠牲になりました。
第１次世界大戦の引き金となった、オーストリア・ハンガリー帝国の皇太子夫妻が暗殺された「サラエボ事件」から１００年となる２８日、イギリス・ロンドンでは、退役した軍人たちが暮らす施設で、エリザベス女王が出席して、戦争で死亡した兵士たちを悼む礼拝式が行われました。
エリザベス女王は夫のフィリップ殿下と共に屋外に設けられた壇上に立ち、イギリスの国歌や兵士を葬送するラッパの音色が響くなか、施設で暮らす退役した元兵士らと共に静かに犠牲者を悼んでいました。
イギリスでは、１００年前にドイツに宣戦を布告した８月に向けて、第１次世界大戦を振り返る博物館の展示会や映画の上映などが予定されています。