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政治
山口代表「私が辞めればいいんだろ…」 与党協議決着の裏に公明の作戦ミス
集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更をめぐる与党協議は、慎重姿勢だった公明党が降りる形で事実上決着し、自公の緊張関係はひとまず解消された。政府・自民党はあの手この手で公明党への説得作業を行ったが、結末は公明党の「作戦ミス」が招いたものだった。(水内茂幸、岡田浩明)
「細かい事例に拘泥するのではなく、どういう歯止めをかけるのかが重要だ」
27日、山口氏は公明党の会合の最後にこう訴え、行使容認への理解を求めた。
5月20日から始まった「安全保障法制整備に関する与党協議会」で、具体的事例から議論に入ったのは公明党の意向だった。しかし山口氏は、事例にこだわると党内への説明が厄介になると踏んだ。
公明党内で6月中旬、山口氏が周囲に漏らしたこの一言に衝撃が走った。
「私が辞めればいいんだろ…」
公明党は、集団的自衛権の行使を容認せざるを得ない環境に追い詰められていた。後は、行使への「歯止め」をどれだけ勝ち取ることができるかで、政府・自民党と最後の攻防を繰り広げている最中だった。山口氏が辞任すれば、全面敗北を認めたことになる-。党幹部や支持母体、創価学会の関係者は慰留に努めた。
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