日帝時代のベストセラー
日本統治時代のベストセラー「タクチ本」(上)
朝鮮日報日本語版 2010/07/18
古書の収集家や国文学の研究者らが主に集めている日本統治時代の「タクチ本(廉価本)」が、サイバーワールドに登場することになった。ソウル大学中央図書館(館長:金鍾瑞宗教学科教授)は、14日から同図書館ホームページで、「韓国タクチ本サイバー展示」を行っている。
本の表紙が、子供たちの楽しんでいた「タクチ(メンコ)」のように色とりどりだったことからその名が付いた「タクチ本」は、1920−30年代に広く流行した出版物で、「旧活字本」「活字本」とも呼ばれた。西洋の印刷技術導入とともに取り入れられた鉛活字を用いて大量に印刷されたタクチ本は、『洪吉童伝』『沈清伝』といった古典小説だけでなく、『秋月色』『長恨夢』などの新小説も扱った。タクチ本は、大きさがおおよそ四六判のハングル縦書きで、当時、めん類1杯分程度の値段に相当する6銭で売られていたことから、「六銭小説」とも呼ばれた。
同図書館が公開したタクチ本は、計212冊。ほとんどは小説(201冊)で、そのほかに一種のジョーク集といえる才談集4冊や、歌を集めた雑歌集7冊も含まれている。京城帝大時代から所蔵していたもので、『春香伝』『沈清伝』『九尾狐』といった古典小説が多いが、『緑豆将軍』、『キム・ユシン実記』、『金徳齢伝』、『徐花潭伝』など歴史上の人物を扱った小説も多数含まれている。1929年に初版が出た『怪傑張作霖』は同時代の人物、満州の軍閥・張作霖の一生を題材にした一種の評伝だ。
日本統治時代のベストセラー「タクチ本」(下)
2010/07/18
また、今回展示されたタクチ本には、同図書館にある時調(定型詩)詩人の嘉藍・李秉岐、国語学者の一蓑・方鍾鉉の個人文庫所蔵本も含まれている。嘉藍文庫のタクチ本では、『仰天大笑』『朝鮮八道・しゃれと才談』など、当時流行したジョーク集が目につく。
総天然色で彩られたタクチ本の表紙は、書物とは厳粛なもの、というそれまでの通念を打ち破るほどのインパクトがあった。平壌の元妓生(キーセン)で悲恋の末に自殺した康明花を題材にした『絶世美人・康明花の悲しみ』は、表紙に洋服姿のハイカラな若者が登場する。『春香伝』を脚色した李海朝の新小説『獄中花』の表紙にもネクタイを締めた洋服姿の李道令が描かれている。
タクチ本の読者は、どの程度いたのだろうか。1935年の調査によると、『春香伝』は年間7万部、『沈清伝』は同6万部、『洪吉童伝』は同4万5000部が売れたという。現在の基準で見ても、ベストセラーといえる販売量だ。『近代の読書』の著者チョン・ジョンファン成均館大学教授は、「旧活字本小説は読書が大衆化・近代化する決定的な契機をもたらした」と評価した。大量生産された廉価本が広まることで、文字文化そのものが拡散し、本と読書に対する「脱神秘化」が進んだというわけだ。
これら日本統治時代のタクチ本は、中の原文を読めるようデジタル化された。金鍾瑞ソウル大学中央図書館館長は、「タクチ本は日本統治時代の通俗文化を収めたコンテンツの宝庫で、ドラマや映画の素材にもなり得る話の種を無限に抱えている」と語った。
金基哲(キム・ギチョル)記者
<コメント>
ニッテイは悪逆非道な植民地支配でハングルを奪った・・・・・・
ニッテイは悪逆非道な植民地支配でハングルを奪った・・・・・・
ニッテイは悪逆非道な植民地支配でハングルを奪った・・・・・・
ニッテイは悪逆非道な植民地支配でハングルを奪った・・・・・・
皮肉の言い方がすっかりワンパターンになっちまったなあ。
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これらの日本統治時代のベストセラーがハングルで書かれているのに「七奪」に疑問を感じない韓国人の思考回路は理解しがたい。疑問を持って調べていくなら「七奪」どころか「七恩」と言うべきなのが、わかるはずなんだがなぁ。
2012/5/26(土) 午前 0:55 [ Makoto ]