維新分党:橋下氏側37人 石原氏側23人 2人無所属

毎日新聞 2014年06月05日 21時11分(最終更新 06月05日 23時36分)

 分党する日本維新の会で、橋下徹、石原慎太郎両共同代表がそれぞれ結成する新党の参加議員数が5日、確定した。衆参62議員が執行部に進路を届け出。橋下氏側が37人、石原氏側が23人で、2人が無所属となった。橋下氏側は8月末までに結いの党と合流して新党を作る方針だ。

 橋下氏側は衆院31人、参院6人。結いと合流すれば衆院で40人、参院で11人となり、衆院で民主に続く第3会派は確保できる。石原氏側は衆院20人、参院3人。

 東京の橋下氏側議員と大阪市内の橋下氏は映像でつないで合同記者会見を開いた。橋下氏は「どうしても野党再編が必要ということで分党を選んだ」と説明した。そのうえで「結いと合流して完結ではない。次を目指すために民主党の一部、できればみんなの党にも加わってもらって進める」と述べ、野党勢力結集に意欲を示した。22日の国会会期末までに、国会議員団の代表選を実施する。

 一方、7月下旬をめどに新党結成を目指す石原氏側は5日、国会内で新党準備会を開き、週1回ペースで、党名や人事などについて議論することを決めた。石原氏側には5日、新たにアントニオ猪木参院議員が参加を表明した。

 橋下氏側への参加を検討していた林原由佳衆院議員は無所属となることを明らかにした。

 分党の方式については、維新をいったん解散して新党を二つ設立するか、維新を存続させて石原氏側が離党するかは、今後の執行役員会で決定する。政党交付金は所属議員数に応じて両党に分配する。党名は橋下氏側が「日本維新の会」を引き継ぐ。【葛西大博、林由紀子】

 日本維新の会所属議員の動向は次の通り。(敬称略)

 <橋下新党>衆院=小沢鋭仁、谷畑孝、松野頼久、松浪健太、石関貴史、今井雅人、阪口直人、清水鴻一郎、足立康史、井上英孝、伊東信久、岩永裕貴、上西小百合、浦野靖人、遠藤敬、小熊慎司、河野正美、木下智彦、坂本祐之輔、椎木保、重徳和彦、新原秀人、鈴木望、鈴木義弘、高橋美穂、馬場伸幸、丸山穂高、村岡敏英、村上政俊、百瀬智之、山之内毅▽参院=片山虎之助、室井邦彦、東徹、儀間光男、清水貴之、藤巻健史

 <石原新党>衆院=平沼赳夫、石原慎太郎、園田博之、中山成彬、藤井孝男、中田宏、山田宏、今村洋史、上野宏史、坂元大輔、桜内文城、杉田水脈、田沼隆志、中丸啓、西田譲、西野弘一、松田学、三木圭恵、三宅博、宮沢隆仁▽参院=アントニオ猪木、中山恭子、中野正志

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