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調査委、一度も開かず 札幌市病院局「疑義情報なかった」

(06/28 07:10)

 札幌市病院局発注業務の官製談合防止法違反事件をめぐり、同局が契約の適正化のため、2006年に設置した談合情報調査委員会がこれまで一度も開かれていないことが27日、分かった。再逮捕された同市豊平区戸籍住民課係長、宮川貴行容疑者から営業部主任が入札情報を受け取っていたとされる事務機卸会社「北海道オフィス・マシン」との契約金額は、同容疑者の同病院局在籍中、急増したが、調査の対象になっていなかった。

 調査委は同局の経営管理部長ら5人で構成。対象の案件は同局が発注する工事や物品購入などに関する入札のほか、随意契約も含まれる。談合情報が寄せられた場合や、職員が談合を疑う情報を得た場合に開催する規定になっている。

 同容疑者が病院局に着任した10年4月から3年間、同社との契約金額が急増し、11、12年度は09年度の100倍以上に達したが、同局は「疑義に足る情報が寄せられていなかった」として調査委を開催しなかった。チェック機能の形骸化が浮き彫りになった格好だ。<北海道新聞6月28日朝刊掲載>

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