日本の植民地支配を「神の意思」と発言 韓国新首相の素顔
週刊文春 6月19日(木)18時1分配信
朴槿恵大統領が新しく首相に指名した文昌克氏(65)に対する非難騒ぎは、今なお“日本離れ”できない韓国の切ない現実を物語ってあまりある。韓国では“親日派”のレッテルは今も政治的致命傷になる。マスコミ界出身の文氏は過去の発言が親日的と糾弾され、就任前に早くも窮地に陥ってしまった。
文氏は有力紙、中央日報でワシントン特派員や主筆などを歴任した韓国言論界の大物。国際派で「はっきりモノを言う保守派の論客」として知られファンも多かった。引退後はマスコミ関連団体の幹部を務め最近はソウル大でジャーナリズム論を教えていた。
彼の日本がらみの発言で真骨頂は日本支配から解放60年の2005年に中央日報に書いた次のようなコラムだ。
「日本に対しこれ以上、われわれの口で過去問題を言わない方がいい。解放後60年にもなるのにいまだ過去にこだわっているわれわれが恥ずかしい。口惜しい面があってもわれわれは豊かになったのだから慰安婦や徴用工問題はわれわれの力で解決しよう」「過去に対する補償問題はいかに人類普遍の価値を押し立てても(日韓国交正常化の際の)協定を無視して駄々をこねることになる」
私が知る彼の日ごろの日韓観は「韓国はもう大きく立派な国になったのだから過去のことで日本にぐずぐず言い続けるのはやめよう。そんないじけた姿は韓国人として恥ずかしい」というものだ。
韓国が日本に要求してやまない「過去への反省」についても「反省は相手に強要するものではなく自分がするもの」という立場で、今回、問題視された教会での講演でも「日本の植民地支配やその後の南北分断は神の意思でありわれわれへの試練だった」「朝鮮民族の象徴はなまけ心であり、自立心不足や他人に世話になるというのがわが民族のDNAだ」などと発言している。
実に明快で正論だ。自らの痛いところが語れるこういう人物こそ真の愛国者だろう。だが、慰安婦問題を世界に触れ回るのが愛国者と錯覚している韓国の現実は、その正論には耳を傾けない。朴大統領には珍しいヒット人事だったが、国会の聴聞会を無事乗り切り正式就任できるかどうか。
<週刊文春2014年6月26日号『THIS WEEK 国際』より>
文氏は有力紙、中央日報でワシントン特派員や主筆などを歴任した韓国言論界の大物。国際派で「はっきりモノを言う保守派の論客」として知られファンも多かった。引退後はマスコミ関連団体の幹部を務め最近はソウル大でジャーナリズム論を教えていた。
彼の日本がらみの発言で真骨頂は日本支配から解放60年の2005年に中央日報に書いた次のようなコラムだ。
「日本に対しこれ以上、われわれの口で過去問題を言わない方がいい。解放後60年にもなるのにいまだ過去にこだわっているわれわれが恥ずかしい。口惜しい面があってもわれわれは豊かになったのだから慰安婦や徴用工問題はわれわれの力で解決しよう」「過去に対する補償問題はいかに人類普遍の価値を押し立てても(日韓国交正常化の際の)協定を無視して駄々をこねることになる」
私が知る彼の日ごろの日韓観は「韓国はもう大きく立派な国になったのだから過去のことで日本にぐずぐず言い続けるのはやめよう。そんないじけた姿は韓国人として恥ずかしい」というものだ。
韓国が日本に要求してやまない「過去への反省」についても「反省は相手に強要するものではなく自分がするもの」という立場で、今回、問題視された教会での講演でも「日本の植民地支配やその後の南北分断は神の意思でありわれわれへの試練だった」「朝鮮民族の象徴はなまけ心であり、自立心不足や他人に世話になるというのがわが民族のDNAだ」などと発言している。
実に明快で正論だ。自らの痛いところが語れるこういう人物こそ真の愛国者だろう。だが、慰安婦問題を世界に触れ回るのが愛国者と錯覚している韓国の現実は、その正論には耳を傾けない。朴大統領には珍しいヒット人事だったが、国会の聴聞会を無事乗り切り正式就任できるかどうか。
<週刊文春2014年6月26日号『THIS WEEK 国際』より>
黒田 勝弘(ソウル在住ジャーナリスト)
最終更新:6月19日(木)18時1分
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