名電1号:明治村で公開…名古屋初の路面電車

毎日新聞 2014年06月27日 21時10分(最終更新 06月27日 21時41分)

札幌市から里帰りし、報道陣に公開された「名電1号形」車両=愛知県犬山市の博物館明治村で2014年6月27日、森有正撮影
札幌市から里帰りし、報道陣に公開された「名電1号形」車両=愛知県犬山市の博物館明治村で2014年6月27日、森有正撮影

 名古屋鉄道は27日、前身の名古屋電気鉄道が明治時代に走らせた「名電1号」を、愛知県犬山市の博物館明治村で報道機関各社に公開した。一般公開は28日から。

 「名電1号」は名古屋初の路面電車で、計37両製造された。公開されたのは現存する唯一の車両。1901〜07年に名古屋市内を走った後、札幌市で18〜36年ごろまで活躍し、同市で保存されてきた。名鉄は創業120周年事業で昨年末から大阪市内でお色直しした。2020年まで借りる。

 1世紀を経て愛知県に「里帰り」した車両。明治の面影ある美しい姿に、関係者からは「ずっと愛知県にいてほしい」とのラブコールがやまなかった。【森有正】

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