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WIRED VOL.12

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オフィスに縛られない働き方だからこそ生まれるもの

「モバイルワーク」への注目が高まっているなか、それが広まらないと考えている人も多いことが、WIRED読者を対象にした、働き方に関する意識調査で明らかとなった。社員全員が好きな場所で自由に時間を使って仕事をしている「オフィスがない会社」の経営者から、ぼくらは何を学ぶべきか。

 
 
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TEXT BY WIRED.jp_M

image: SHUTTERSTOCK

会社に行っても、ほとんどパソコンの前に座っている。なのに、なぜ毎日オフィスに通わなければならないのか。好きな場所で働ける環境、「モバイルワーク」を整えることは、そんなに難しいことなのだろうか。

ビジネスの活性化を支援する仮想化ソリューションを提供する「VMware」は、モバイルワークと仕事・働き方に関する実態・意識調査を毎年行っている。今年は、WIRED読者を対象としたリサーチを実施。WIREDは、5月20日に都内でイヴェントを開催し、そのリサーチ結果を発表した。イヴェントでは、オフィスがない会社「Lincoln Loop」の創業者ピーター・バームガートナーもヴィデオ通話で登壇し、さまざまな知見をシェアしてくれた。

自由な働き方の阻害要因トップは「経営者の意識」

20代を対象としたリサーチ結果では、9割の人が「場所に縛られない自由な仕事、働き方をしたい」と思っているという結果が出た。

しかし、一方で「あなたは【2020年ごろには、オフィスに出勤する人は少数派になっている】と思いますか?」という質問に対しては、「そう思う」と答えた人が非常に少ない結果となった。例えば20代では、7割の人たちがそういう世の中は2020年ごろには訪れていないだろうと答えている。

つまり、自分たちはオフィスに縛られない働き方をしたいと思っているが、おそらく世の中はそうならないだろうと思っているということになる。

それを阻害している要因はなにか、と回答者に尋ねたところ、ITツールの発展や法の整備が遅れていることなどではなく、モバイルワークを実現する「経営者の意識」が低いことにあると多くの人が答えている。

モバイルワークをするためのコミュニケーションツールは揃っていて、それができるマインドセットもほとんどの人はあると思っている。しかし、世の中がそれに合わせて変わっていくだろうとは、多くの人は思っていない。はたして何が「経営者の意識」の低下を招いてしまっているのだろうか?

オフィスに毎日社員が集まらないとなると、経営者でなくてもまず真っ先に思い浮かぶ懸念点は、社員同士のコミュニケーションのトラブルだろう。

だが世界には、実際に社員全員がモバイルワークをしていて、コミュニケーションも滞りなく経営できている会社がある。自社開発したコミュニケーションツールも活用している「Lincoln Loop」だ。イヴェントでは創業者/CEOのピーター・バームガートナーとの間をヴィデオ通話でつなぎ、同社で実践している方法論を直接訊くことのできる機会を設けた。その内容の一部を次ページで紹介しよう。

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