東京レター
東京で暮らす外国人たちが、手紙スタイルでつづる「東京生活」
【政治】「政権の暴走止めよう」首相官邸前
集団的自衛権の行使容認に向け、政府が自民、公明両党に憲法解釈変更の閣議決定最終案を示した二十七日、市民約六百人(主催者発表)が首相官邸前で抗議集会を開き「閣議決定、絶対反対」「安倍政権の暴走を止めよう」と訴えた。 東京都調布市の無職山本博子さん(61)は「集団的自衛権の行使を認めたら、最終的に海外での戦争に行きついてしまう。そんな憲法改正や解釈変更を認めてはいけない」と不安そうに話した。 千葉県松戸市の東洋大四年広田航平さん(22)は「どうして国民の声を聴いてくれないのか。次の時代を担う自分たちに意見を示す機会がないのは許せない」と憤った。 ハンドマイクを手にした元陸上自衛官井筒高雄さん(44)=東京都新宿区=は「海外でアメリカと一緒に戦えば、日本人がテロの標的になる」と指摘。「密室の話し合いで一政権が決めていいことではない。憲法改正の手続きを踏むのが民主主義だ」と声を上げた。 集会は、憲法学者や作家らでつくる市民団体「戦争をさせない1000人委員会」と「解釈で憲法九条を壊すな!実行委員会」が呼び掛けた。 PR情報
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