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大阪維新が法定協過半数に

2014年6月27日22時29分  スポーツ報知

 大阪府議会の議会運営委員会は27日、大阪都構想の制度設計をする法定協議会の委員のうち、自民党と民主党系の反対派委員計2人を入れ替えることを決定した。議運委で過半数の議席を持つ大阪維新の会が他会派の反対を押し切った。この入れ替えにより大阪維新は法定協で過半数を占めるため、早期に法定協を再開し、設計図にあたる協定書をまとめる意向だ。

 従来の法定協(委員20人)の構成は大阪維新が10人で、その他会派の合計と同数。大阪維新が過半数を持っていないため、協定書作りが行き詰まっていた。

 事態を打開しようと、法定協会長の浅田均府議(大阪維新の会政調会長)が、反対派委員が都構想の是非の議論に終始しているのは法定協の規約違反だとして入れ替えを府と大阪市の両議会議長に要請していた。

 この日の議運委で、入れ替え対象の自民党の花谷充愉氏は「少数会派の参加していない議運での採決の強行は政治家失格だ」と手法を非難。公明党の清水義人氏も「法定協の規約からは反対意見の表明が違反だとは読み取れない」と、入れ替えは根拠がないと指摘した。

 法定協は、松井一郎知事(大阪維新幹事長)、橋下徹大阪市長(同代表)、府議9人、市議9人で構成する。府議9人の従来の内訳は大阪維新5人、公明党2人、自民党1人、民主党系1人。大阪維新は法定協で反対の論陣を張った自民党と民主党系の計2人を入れ替えた。松井氏は27日夕、「強引でも何でもない」と大阪市内で記者団に強調した。

 大阪維新の動きに対抗し、公明党、自民党、民主党系、共産党の4会派などは25日、入れ替えを阻止する条例を制定するための臨時議会の招集を求めた。さらに4会派は27日、浅田会長が「職責を果たしていない」として辞任を求める文書を法定協事務局に提出した。

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