渡辺被告「私のコンプレックスのつぼ全部を突いた」…黒子のバスケ連続脅迫事件
2014年6月27日19時17分 スポーツ報知
人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件で威力業務妨害罪に問われた渡辺博史被告(36)の公判が27日、東京地裁であり、被告は「上智大出身でバスケ漫画を書いている作者は、私のコンプレックスのつぼ全部を突いたスーパーマンのような存在だった」と述べた。
この日の被告人質問で、渡辺被告は「成功している人は努力しているが、私は努力すらできなかった人間。小学生時代にいじめを受けるなどして、努力自体無駄と思うようになった」と自己分析した。
その上で「単行本やグッズが全部撤去されれば、作者に勝てると思った」と事件の動機を説明し、「犠牲者が出ても仕方がないと思った」「反省していない」などと、まくし立てるように供述した。裁判長からは何度も「簡潔に答えるように」と注意を受けた。
起訴状によると、渡辺被告は2012年10月、作者の藤巻忠俊さんが在籍した上智大に硫化水素を発生させた容器と脅迫文を置いたなどとされる。