読売新聞が逆転勝訴、週刊ポスト記事で名誉毀損
2014年6月26日23時14分 スポーツ報知
権力と一体になって不公正な報道をしたとする記事を週刊ポストが掲載し、名誉を傷つけられたとして、読売新聞東京本社が発行元の小学館などに損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は26日、名誉毀損(きそん)を認め、100万円の支払いを命じる読売新聞側の逆転勝訴判決を言い渡した。
問題となったのは2012年4月13日号の記事で、「海外取材までして警視庁『2ちゃんねる潰し』を応援する読売の“見識”」との見出しで掲載された。
須藤典明裁判長は「記事は読売新聞が積極的に捜査機関に協力している印象を与え、報道機関としての社会的評価を低下させた。内容も事実ではない」と指摘した。
一方、読売新聞が求めた謝罪広告については、今回の判決を報道すれば名誉を回復できるとし、認めなかった。
一審東京地裁判決は「記事の大半は抽象的な内容」とし、社会的評価を低下させたとは認められないとしていた。
小学館広報室は「主張が一部認められず遺憾。判決を精査して、対応を考えたい」とした。読売新聞グループ本社広報部は「妥当な判決と考えている」とコメントした。