ところが、韓国は“約束”を反故にして、問題を蒸し返す「禁じ手」を使っている。河野談話を根拠に「戦時高給売春婦」だった慰安婦を「性奴隷」と言い換えて、日本と日本人をさげすむウソを世界中で吹聴している。韓国系団体は先月末、米バージニア州フェアファクス郡に、また「慰安婦の碑」を設置した。本当に許せないぜ!
外交に善意は通用しない−という典型的な事例だ。結局、河野談話は、国家のために命を落とした方々への冒涜(ぼうとく)となり、今後生まれてくる子々孫々にハンディキャップを与えている。
河野氏はこの現状を放置するのか?
俺は、河野氏個人を批判するつもりはない。談話発表の責任は、宮沢喜一元首相以下、当時の日本政府全体にある。河野氏は国民に対し、談話作成の過程について、政治家としての説明責任を果たすべきだろう。
親愛なるみなさんと貴国に神の祝福がありますように。米国に神のご加護がありますように。
では、また会おう!
■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。著書に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』(青林堂)など。