川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」

人工知能の未来はかなり怖い!? 映画『トランセンデンス』を観てシンギュラリティ研究について調べてみた

2014年06月27日(金) 川口マーン惠美
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ドイツで、映画『トランセンデンス』を観た。日本では6月28日封切だそうだ。

若い人たちと観に行ったが、さっぱり訳が分からない。年齢のせいか、知性の欠乏か、あるいはその両方? いずれにしても腹が立つ。

見終わってすぐ娘のボーイフレンドに、「ちょっと、説明してよ!」と言ったら、彼は一瞬、躊躇して、「どこら辺から説明しますか?」と訊いた。「初めからに決まってるでしょ!」

人間の脳をコンピューターにインストール!

科学者のウィルは、人工知能を持つコンピューターを開発している。人工知能は「PINN」と名付けられ、完成の暁には、その卓越した頭脳により、より良い世界を作るための要となるはずなのだ。完成間近のPINNの研究を、意気揚々と発表するウィル。その研究チームにはウィルの妻・エヴェリンも加わっている。

ところがウィルは、このようなハイテクに反対する過激派グループRIFTの凶弾に倒れてしまう。そこで、エヴェリンは思いつく。夫の頭脳をPINNに移植して、生き永らえてもらおうと。

もう、この辺から私には理解不能になってしまうのだが、死にそうなウィルの頭にいっぱいコードが付けられ、それがコンピューターに接続される。モニターには数字がチカチカ。ウィルの脳の中身をPINNにインストール? 

一度は失敗したかと思われ、落胆するエヴェリン。ところが突然、モニターに文字が現れる。「EVELIN」。

ワーーー! ウィルがコンピューターに入ってしまった! 成功したのだ、たぶん・・・。

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