これに対し、世界中の正義を愛する人たちが「言論弾圧だ」「消去しても真実は消えない」などと立ち上がった。自分たちで保存していた英語版と日本語版、韓国語版を合わせて約800もの同じ動画をアップしてくれた。とても、ありがたかった。言論の自由は守られた。
ところが、韓国側は諦めていなかったようだ。民間組織などが中心となって、俺の動画を削除する運動を続けていたらしい。韓国在住のファンによると、俺の動画を検索してサムネイルをクリックすると、動画は見られず、次のようなメッセージが出てくるという。
《警告。不法・有害サイトに対する遮断案内。あなたが接続しようとしているサイトは、不法・有害の内容が提供されているので、法律によって接続が的確に遮断されたことをお知らせします》
はぁ? 俺は、公式資料や報道をもとに事実を伝えているだけだぜ。「不法・有害」って、一体何のことだ?
歴史的事実や、他者の主張が自分たちに都合が悪いからといって排除するのは、「民主主義」「言論の自由」に対する挑戦に他ならない。共産党独裁国家である中国はメディアやネットを厳しく監視し、規制しているが、韓国も大差ないって証拠だよな。事実が広まることを恐れて閉鎖したのなら、臆病者で卑怯者ということだぜ。
親愛なるみなさんと貴国に神の祝福がありますように。米国に神のご加護がありますように。
では、また会おう!
■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。著書に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』(青林堂)など。