変形したつま先、折り畳まれた指…中国最後の纏足女性が写真集に
足に合わないハイヒールを履いた時のつらさは、女性なら誰でも経験があるだろう。数時間でも苦痛なのに、中国の纏足はわずか4歳から足をきつくしばり、足の成長を妨げるのだ。現代の私たちには想像できない痛みだろう。
■纏足の歴史
中国では10世紀宋王朝から纏足の習慣が始まった。その時代の中国では、女性の纏足は美と社会的身分の証であり、「7.5cmの金蓮(three-inch golden lotuses)」と呼ばれていた。
纏足はその後、1911年に政府より禁止されたが、農村部では1939年まで続いた。台湾でも纏足は行われていたが、日本統治時代に台湾総督府が「辮髪・アヘン・纏足」を悪習慣として禁止した。
■纏足の目的
纏足が広まったのには幾つか理由がある。まず、中国人の美的観点として、女性の足は小さければ小さいほど美しく、小さい足で弱々しく歩く姿が男性に好まれたという。
第二に、纏足をしている女性は家から自力で遠くに行くことができないため、主人の支配下に置きやすかったことが挙げられる。また、纏足をしている女性は、内腿の筋肉が発達し、性的に具合がいいと考えられていた。
これらの理由から、纏足をした女性は、主人に仕える良い妻の象徴であった。現在、纏足をしている女性は80代~90代になっているが「あの時代は纏足をしていないと結婚できなかった」と多くの人々が語っている。
美と社会的地位のシンボル:金蓮とも呼ばれる纏足は10世紀に始まり、1911年に禁止された 画像は「Daily Mail」「JoFarrellPhotography」より
画像は「Daily Mail」「JoFarrellPhotography」より
■中国の纏足女性の写真を撮り続けた写真家
ジョー・ファレル氏は、中国の最後の纏足女性たちの姿を写真で記録し続けた香港在住の写真家である。
ファレル氏は、彼女のビデオの中で「纏足は極めて野蛮と考えられているが、女性にとって相応しい結婚相手を見つける為の手段であった」と述べている。ファレル氏はあらゆる文化には、その文化の美の基準に合わせた身体改造…ボトックス、FGM(女子割礼)、豊胸術、タトゥー、肋骨除去、纏足、ボディピアスなどがあると言う。
また、このプロジェクトは、纏足女性たちの生涯を記録し、祝福するために立ち上げたとも話す。ファレル氏は、過去8年間に渡って纏足の女性の写真を撮り続けてきたが、昨年だけで3人の女性が亡くなった。「手遅れになる前に、彼女たちの生涯の記録を完成させたいのです」とも語っている。
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