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【関西の議論】“お荷物”半世紀前の「軽量鉄骨建築」、震度7への耐震性持たせた大阪・枚方「木造フレーム+耐震リング」の“凄さ”
高度成長にともなう人口急増で、建設が急がれた教育施設に利用された「軽量鉄骨建物」。耐震化が急務だが、生産が終了していたり、耐震診断の基準も明確ではなかったりするなど困難な状態だ。そうした中、軽量鉄骨の幼稚園や保育園を多く抱える大阪府枚方市は独自の耐震診断・補強マニュアルをつくり、耐震化を進めている。
明確な耐震診断基準のない軽量鉄骨
「昭和40年代に人口が急増したため、学校建設を急ピッチで進める必要があった。そこで、『工期が早くて工費が安い』軽量鉄骨が多く採用された」と、枚方市公共施設部施設整備室の寺西光治課長。
その軽量鉄骨が、ほぼ半世紀をへて、“お荷物”となっている。
「もともと軽量鉄骨はメーカーによって部材の規格が異なるうえに、生産終了しているものも多い。そのうえ、明確な耐震診断の基準があるわけではない」(寺西課長)ためだ。
枚方市には軽量鉄骨造の幼稚園、保育園が13施設ある。同市は生駒断層、上町断層、南海トラフ地震などで震度4~7までの揺れが予測されており、耐震改修が難しいとなると改築するしかない。
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