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香港ですら簡単に入れない “本家”中国人の苛立ち

産経新聞 6月27日(金)8時30分配信

 「俺は中国人だ。自由に出入りできないのか!」

 香港空港で入境待ちの列に並んでいたとき、係官に猛然とくってかかる男がいた。書類に不備があったらしく、係官は男を別室に連れて行こうとしていた。中国の一部ながら「一国二制度」が適用されている香港とマカオへは、中国本土の人もパスポートに準じた「通行証」がなければ入境できない。男は逆上して香港の制度まで罵(ののし)った。

 日米欧など外国パスポートの多くは香港やマカオにすんなり「ビザなし」入境ができる。入境後、食事した香港人の友人は「国家や地域、その住民の国際的な信用力の問題さ」と言って、ある表を見せてくれた。

 シンガポール紙がまとめた、各国・地域のパスポートでどれだけのビザなし入境が可能かのランキング表だった。それによると1位は173カ所に自由に行ける英国。ドイツやオランダ、米国などが続く。4位グループの日本は、アジア随一の信用力の高さだ。中華圏ではシンガポールが6位、香港14位、台湾25位、マカオ33位だが、“本家”の中国はルワンダなどと同じ82位。下には北朝鮮やイランなどしか見当たらない。

 国際社会はおろか、香港ですら簡単には受け入れてもらえない苛立(いらだ)ちにも似た思いが、空港で騒いだ男の心に去来したのだろう。(河崎真澄)

最終更新:6月27日(金)8時30分

産経新聞

 

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