なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2014-06-26
■[MFDS]参考資料 日本産輸入食品の放射能検査の結果
検査実査課/輸入食品政策課
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&pageNo=1&seq=24303&cmd=v
日本産輸入食品の放射能検査結果(2014.6.13.〜2014.6.19.)
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&pageNo=1&seq=24237&cmd=v
日本産輸入食品の放射能検査結果(2014.5.30.〜2014.6.12.)
■[MFDS]柴胡など食用不可原料を使用した健康機能食品メーカーの摘発
危害師範中央調査団 2014-06-16
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=24242&cmd=v
食品医薬品安全処は品目製造申告のとおりに製造せず食品に使うことができない原料を利用して健康機能食品を製造し、がんなどに効果があるように虚偽•誇大広告して製品を販売した男, 52歳を「健康機能食品に関する法律」違反疑いで検察に送致したと発表した.
捜査の結果, この男は 2008. 5. 7から 2013. 9. 3まで食品原料に使うことができない柴胡, オウレンなどを使って健康機能食品3,070箱を製造して6億6千万ウォン相当を販売した。 検査の結果アコニチンが検出された。またがんやハンセン病などあらゆる病気を治すことがきできる万能の新薬とパンフレットで宣伝し、体験談を載せていた。使用により体調が悪くなったら「瞑眩(めんげん)反応」(好転反応)だとして摂取を続けるように薦めた
■[MFDS]酵素などの特定の原料使用の食品企画の監視結果
不良食品根絶推進団 2014-06-11
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=24206&cmd=v
食品医薬品安全処と地方自治体は去る 5月 19日から 6月 3日まで酵素など特定原料を使う食品製造•加工業社など 73ヶ所を合同で企画監視した結果,「食品衛生法」違反で 30ヶ所を摘発して管轄地方自治体に行政処分などの措置をするように要請したと発表した。
*酵素食品は植物性原料(穀類, 果菜類など)で食用微生物を培養して酵素を多量含むようにした食品
この取り締まりは最近虚偽・過大広告が増加している酵素, 山菜, ハリグワCudrania tricuspidataなどを原料に含む食品製造業社の不法製造•流通行為を根絶するための集中点検である。
主要違反内容は ▲糖尿病や膀胱炎の予防や治療に効果がある等の虚偽・誇大広告(12ヶ所) ▲虚偽表示(2ヶ所) ▲流通期限任意延長(1ヶ所) ▲流通期限経過製品使用(2ヶ所) ▲表示基準違反(5ヶ所) ▲保存基準違反(2ヶ所) などである。
(意味不明な酵素ドリンクとか韓国でも流行ってるんだ。変なモノ飲んで下痢したら痩せるよね・・)
■[NYC]保健省とアメリカ心臓協会は世界の主導的科学者34人を集めて心血管系疾患削減には減塩が重要であることを確認
Health Department and American Heart Association Bring Together 34 of The World’s Leading Scientists to Affirm That Sodium Reduction Is Key to Reducing Cardiovascular Disease
June 24, 2014
http://www.nyc.gov/html/doh/html/pr2014/pr017-14.shtml
ナトリウムに関する合意声明を発表
心疾患と脳卒中を含む心血管系疾患は米国の死亡の主要因である。心血管系疾患の主要リスク要因を変えることはアメリカ人の健康増進に役立ち、病気と障害を予防し、健康の不平等を減らし命を救い医療費を削減する。全ての研究成果を検討し、以下に署名した者は米国の集団レベルでの減塩の科学的根拠を確認した。
(中略)
エビデンスは明確である。集団での減塩は米国の死亡率と心血管系疾患削減のために不可欠のアプローチである。
以下署名
- 全国減塩イニシアチブ
National Salt Reduction Initiative
■[CDC]Million Hearts と Eating-Wellマガジンは心臓に健康的な栄養リソースを発表
Million Hearts and Eating-Well magazine launch heart-healthy nutrition resource
Monday, June 23, 2014
http://www.cdc.gov/media/releases/2014/p0623-million-hearts.html
健康的な食生活とライフスタイルについての情報を提供
Healthy Eating & Lifestyle Resource Center
http://recipes.millionhearts.hhs.gov/
レシピやTIPS
■[CDC]新しい強力な「かつて喫煙していた人たちからのTIPS」広告をこの夏放送する
New hard-hitting “Tips From Former Smokers” ads to air this summer
http://www.cdc.gov/media/releases/2014/p0624-TIPS.html
映像も内容も強烈
(このくらい強烈でないと禁煙効果がでないらしい)
- CDC記者会見 CDCは第四相のかつて喫煙していた人たちからの成功のためのTIPSキャンペーンを開始
CDC Telebriefing – CDC is launching the fourth phase of the highly successful Tips From Former Smokers Campaign
June 24, 2014
■[PHE]新しい報告書は子どもや若者の仮定や道路での事故を減らすことを目的とする
New reports aim to help reduce accidents to children and young people in the home and on the roads
Published 23 June 2014
死亡や重症は減り続けているがまだあまりにも多くの子どもや若者が予防可能な事故に
「自宅での5才未満の子どもの意図せぬ事故を減らす」と「25才未満の道路での意図せぬ事故を減らす」の2つの報告書を発表。
5才未満の自宅での事故対策で優先させるべきは、窒息・首が絞まる・転落・中毒・やけど・溺れる、への対策。
■[PHE]オンライン紫外線情報
Protect yourself with online UV updates
Published 24 June 2014
https://www.gov.uk/government/news/protect-yourself-with-online-uv-updates
■[TGA]治療用製品を規制するためのベネフィットとリスクアプローチ
Benefits versus risks approach to regulating therapeutic goods
24 June 2014
http://www.tga.gov.au/consumers/education-consumers-benefits-risks.htm#.U6uIUKQ9JaQ
消費者向け動画
効果があればそれは人体の何かを変えることなのでリスクがある
リスクがあるので規制されている
TGAの役割は利益がリスクを上回ることを確保すること
製品が一般に販売される前に評価する
ハイリスク医薬品については厳密な試験と評価を
低リスク製品(サプリメント等)についてはそれなりの根拠を
医療機器も同様
事前にわからなかったリスクを知って公衆衛生を向上させるためにはあなたが有害事象を報告することがとても重要
(市販後有害事象報告の制度もなくやりたい放題なのが日本のいわゆる健康食品)
■[PRiF]モニタリング結果
Latest Rolling Results
Latest published 25 June 2014
鞘付き豆、ブドウ、ミルク、オクラ、ジャガイモについて
インド産豆の1検体からジメトエート(MRL 0.02 mg/kgのところ0.03)とモノクロトホス(MRL 0.01 mg/kgのところ0.02)、ドミニカ産豆の1検体からBAC 0.5 mg/kg(MRL 0.01 mg/kg)。その他については特に無し
■[EPA]EPAはトリクロロエチレン(TCE)についての最終リスク評価を発表/EPAはヒト健康リスクの可能性について対策を開始
EPA Releases Final Risk Assessment on Trichloroethylene (TCE)/ Agency begins process to address potential human health risks
06/25/2014
Assessments for TSCA Work Plan Chemicals
本日EPAはトリクロロエチレン(TCE)についての最終リスク評価を発表した。評価の結果、スプレーエアロゾル脱脂剤とスプレー固定剤を使う消費者、小規模店舗での脱脂剤あるいはドライクリーニングの染み抜きとしてTCEを使う労働者に健康リスクがあることを同定した。EPAは議会に規制強化を要請する。また7月29-30日にはTCE代用品やリスク削減アプローチについてのワークショップを行う。それまでの間、EPAはリスクのあるヒトに対して製品を使うときは戸外や非常に換気の良い場所にする、防護装備をするなどの暴露削減対策を薦める。
ヒト発がんの吸入ユニットリスク (IUR) が2 x 10‐2 per ppm (4 x 10‐6 per microg/m3)
クリーニング施設での暴露推定が0.8 −2.1 ppm;脱脂施設では0.04 − 197ppm
これらは10-4から10-6の生涯発がんリスク目標を超過
(プラスチックを気にするよりドライクリーニングが必要な服を止めればいいのに・・「意識高い」のなら)
■[FDA]FDAは中小企業がグルテンフリー表示の必要条件を守るのに役立つガイドを発表
FDA Announces Guide to Help Small Businesses Comply with Gluten-Free Labeling Requirements
June 25, 2014
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm402573.htm
FDAは2013年8月にセリアック病患者が信頼できるグルテンフリー表示についての規則を発表した。2014年8月5日以降はグルテンフリー表示した商品はこの規則に従わなければならない。FDAは1996年中小企業規制執行公平法の求めにより中小企業コンプライアンスガイドを発表する。このガイドについては2014年6月26日から意見募集を開始する。
■その他
- 屋内で調理することの危険性
Be Well
Indoor Cooking Dangers
by David Tuller, Dr.ph. | June 25, 2014
何十年もの間、科学者や環境活動家は一酸化炭素や窒素酸化物、粒子状物質などの大気汚染物質の危険性を主張してきた。州や連邦政府の規制当局は少なくとも屋外のこれら汚染物質の削減には大きな進歩を達成してきた。しかし今やLawrence Berkeley National Laboratory (LBNL)などの研究者は調理、特にガスによる、が原因の室内汚染について研究していて、リスクの定量化が困難である。今年初め、LBNLの研究チームは標準的な冬の1週間に、カリフォルニアの1200万人が州や国の大気汚染基準を超過する量の室内二酸化窒素に暴露され、一酸化炭素については170万人と推定した。冬は窓を閉めるので状況が悪化する。近年の省エネ構造により屋内の空気が外に出なくなったため状況は悪化している。
EHPに発表された室内空気汚染の状況についての報告は良い展望を示す。評価が難しいのは汚染量が調理方法や機具によって大きく変わることである。現状ではレンジフードのデザインを改良することが最も効率的であろう。少なくとも家で料理をするなとは言っていない。
(ゼロトレランスなら家では料理しない、になるけど。どこかの消費者団体言わないかなぁ・・「食品添加物」より遥かに大きなリスクなんだけど。言わないのなら気にしているのはリスクではないってこと)
- 栄養:ビタミン試験
Natureニュース
Nutrition: Vitamins on trial
Melinda Wenner Moyer 25 June 2014
http://www.nature.com/news/nutrition-vitamins-on-trial-1.15459
何十年もの試験を行ったが、研究者らはまだ栄養サプリメントが本当に健康を増進するかどうかに合意できない
1911年にポーランドの生化学者Casimir Funkが、精米を主食とする人たちによく見られる当時謎の病気だった脚気の背景にあるものを発見した。病気の鳩にコメ糠から単離した物質を与えると12時間以内に回復したのだ。Funkは脚気や壊血病などの謎の病気は、彼がコメ糠から見つけたような栄養成分の欠乏によると提唱するようになった。Funkはこれらが生命に必要なアミンvital aminesと考えたので、縮めてビタミンとなった。
多くの人がビタミンがある種の病気を予防したり治したりできるという考えを受け入れたが、医学の権威は否定した。ロンドンにあるLister予防医学研究所のFunkの同僚は彼の理論に疑問を提示し彼を排除しようとし、1917年のJAMAのエディトリアルは「欠乏による病気という考え方は一般的になりつつあるがその概念は曖昧で無批判に受け入れられている」と書いた。
現在、ビタミンB1が脚気を予防しビタミンCが壊血病を予防することを誰も疑わない。しかし何百万人もが使っているビタミンサプリメントについての意見はかつてないほど分かれている。昨年のAnnals of Internal Medicineに発表されたエディトリアルが象徴的で、ビタミンサプリメントにお金を無駄にするのは止めようと主張する。研究の結果何もメリットは見つかっていない。理由のひとつは先進国の人々は栄養状態が良いからだ。数ヶ月のうちに反撃が行われ、ビタミン欠乏は米国に広く存在しサプリメントは栄養不足を補うのに役立っているという主張がなされた。
これらの議論は100年以上に渡る研究の質と妥当性についての重要な問題を提示する。この議論にはいつも両極端があり、その原因は我々が答えを知らないことにある。NIHのダイエタリーサプリメントオフィスの長であるPaul Coatesがいう。「我々はどちらにも根拠をもたない」
複数の研究をまとめたり、二重盲検プラセボ対照臨床試験では栄養サプリメントが先進国でなんらかの一貫した健康影響があるという結果はほとんどない。しかし結果が見えないのは研究デザインのせいだと主張する人たちも多い。栄養に関する試験は正しい質問に答えていない。
世界のビタミンやサプリメント市場は680億ドルと推定されていて最も人気が高いのはマルチビタミンである。多くの場合欠乏症と診断されて使用しているのではなく、「健康増進」のために使用している。先進国では脚気のような臨床症状は希であるが一部の研究では多くの人が何らかの栄養素の軽度の欠乏であることを示唆する。この臨床症状として表れない欠乏を重要な問題だと主張する科学者もいる。一方人々の食べる量の調査のが不正確であることは有名である。
一部の栄養素について一部のヒトがサプリメントでメリットがある可能性はある。一方ある種の栄養素の過剰摂取は危険な可能性がある。今や栄養科学者はリスクカーブがUあるいはJ型であると認識している。低用量でメリットがある栄養素でも高用量では有害である。個人がもともとどのレベルだったかによっても反応は変わる。
効果を隠す交絡要因は他にもある。
ではどうすれば栄養についての真実にたどり着く研究がデザインできるのか?いくつかの課題と対策が提案されている。
それで最初の疑問−サプリメントは無用なのか?にもどる。現状の研究では答えははっきりせず、一部の人には役にたつかもしれなず他の人には役にたたないかもしれない。栄養は複雑で、全ての人に役立つひとつの答えがあるとは思えない。しかし大きな問題は、もし科学者が必要な情報を全て得られたとして、それを明確でまとまったものとして提示できるのだろうかということである。
- 複雑な心臓の検査でがんリスクが上がる
Cancer risks increase with complex heart tests
24-Jun-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-06/lbch-cri062414.php
心疾患のある子どもの放射線暴露を測定
Circulationに2014年6月9日に発表された研究によると標準的X線による被曝は一般的に有意にがんリスクを上げないが(0.002%)、線量の高い複雑な検査−心カテーテルやCTスキャンはそれよりリスクが高い(0.4%)。がんリスク全体としては小さいが他に方法がある場合には子どもの放射線暴露は制限する方がよい
- 完全菜食主義のフロリダの母親が病気の新生児にミルクを与えるのを拒否して告発される
Vegan Florida mom charged with neglect with refusing formula for sick newborn
Wednesday, June 25, 2014
23才のSarah Anne Markhamは小児科医が脱水と診断した子どもを病院に連れて行くことを拒否したため、警察がドアを破って自宅に入り生後12日の子どもを病院に連れて行った。
彼女は病院に連れて行けという小児科医の指示に従わずに自分が良いと信じるオーガニック豆乳ミルクを購入して帰宅。彼女はセブンスデー・アドベンティスト信者で子どもを完全菜食主義にしたかったという。またホリスティックドクターが豆乳を処方したと主張している。
- ゾンビ取り下げSéralini GMOトウモロコシラット研究の再発表は科学者の厳しい反応をよぶ
Forbes
Zombie Retracted Séralini GMO Maize Rat Study Republished To Hostile Scientist Reactions
6/24/2014 Jon Entine
新旧論文比較とかSéraliniのキャリアとか再発表した雑誌の性質とか情報がまとまっている
この雑誌は著者が費用を負担する。1つにつき£730/$1220/€880
インパクトファクターはついていないがRetraction Watchが計算すると0.55くらいだろうと言っている。もともと反GMの主張が強いジャーナル。
取り下げられた論文が別のランクの低い雑誌に発表されるのはこれが初めてではない。