新しい朝。

昨夜までの強き風はやみ、柔らかな風が草原の草葉を撫でてゆく。

精霊が護りし森には、優しい木漏れ日が差し込んだ。

遥か北方に連なる稜線は、蒼く澄んでいる…。


それは、旅立ちの朝。

戦士は剣の手入れを終え、大切そうに鞘へと収めた。

精霊遣いは読みかけの魔法書に栞を挟んで鞄にしまいこんだ。

弓使いは弦を締め、鏃を揃えている。

聖職者は大地母神への祈りを捧げ終え、仲間達に微笑みかけた…。



これより先に紡がれしは、

後の時代に古老の口から語り継がれる御伽噺

数多の吟遊詩人によって奏でられゆく英雄譚

艶やかに彩られし泡沫の夢


光宿したる「アクスフィン世界」の物語。





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