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男性こそ知るべき、ピルの効果と副作用、そして正しい付き合い方

  • 2014年06月27日|
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今日は男性に向けてピルの効果と副作用、そして正しい付き合い方についてお伝えしていきます。
 
 

 
 

ピルの効果(条件付き)

ピルの効果=妊娠しなくなる(避妊効果がある)。男性のみなさんでもこれはご存知かと思います。
 
ピルを服用することでの避妊の確率はほぼ100%とも言われており、コンドームよりも高いのです。(コンドームが万全でないことも改めて覚えておきましょう)
 
しかし条件があります。ピルは毎日決められた時間に決められた処方をしなければいけません。言い換えると飲み忘れをしてしまいそうな方はリスキーと言うことです。
 
毎日ちゃんと飲むことが習慣化できる人はピルの効果を得ることができる。決められた時間に飲むことが出来ない超多忙な方やうっかりさんはピルの効果を得ることができないため身体の性質に関わらずお勧めしにくいです。
 
 

ピルの効果を完全に享受できない人もいる

  • ピルを処方してもらう際に他の薬も併せて処方している場合
  • ピルを飲んでる間、いつまで経っても吐き気や下痢が続く場合
  • ピルを処方してもらってから別の病気で薬を併用しなければならなくなった場合

 
これらの状況のどれか1つでも当てはまってる場合は完全に効果を得ることができません。特に2と3は処方された後の話でイレギュラーな事態なので処方してもらった医院で一度相談をすることをお勧めします。
 
その状況下で性行為をする際はコンドーム等の別の避妊と併せて対応をしっかりするのが望ましいです。ピルを服用している女性が「コンドームも付けて」とお願いしてきた場合はこのような理由も想定されるので男性は従うようにしましょう。
 
また、ピルを飲んではいけない=禁止な人もいます。こちら(http://koino.houkou-onchi.com/oc04.html)のサイトから引用をさせて頂きます。軽くで良いので男性も頭に入れておきましょう。
 

  • 過敏性素因のある人
  • 乳がん、子宮体がん、子宮筋腫、子宮頸がんおよびその疑いのある人
  • 診断の確定していない異常性器出血のある人
  • 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患またはその既往歴のある人
  • 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
  • 閃輝暗点、星型閃光などの前兆を伴う片頭痛のある人
  • 肺高血圧症または心房細動を合併する心臓弁膜症、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の人
  • 糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などの血管病変を伴う糖尿病の人
  • 血栓性素因のある人
  • 抗リン脂質抗体症候群の人
  • 手術前4週間以内、術後2週間以内、産後4週間以内および長期安静状態の人
  • 重篤な肝機能障害、肝腫瘍のある人
  • 脂質代謝異常のある人
  • 高血圧のある人
  • 耳硬化症の人
  • 妊娠中に黄疸、持続性掻痒症または妊娠ヘルペスになった人
  • 妊娠またはその可能性のある人
  • 授乳中の人
  • 思春期前の人

 
 
 

ピルの副作用

ピルは処方箋ですので副作用があります。よくあるものだと気持ちが悪くなったり吐き気を催すなどでしょう。頭痛や下痢といった症状が最初に起こる方もいらっしゃいます。これは永続するものではなく慣れる前に起きることです。
 
これら症状が続くようでしたら男性側からも再度医院へ足を運ぶことをパートナーへ促しましょう。
 
他にもむくみやおりものの増加、性欲の高低(どちらも)、食欲の増加など病的ではない副作用も起きます。パートナーがそのような状況になる可能性もあることを男性は知っておくべきでしょう。
 
 

ピルの最大の副作用”血栓症”について

血栓症という言葉をご存知でしょうか。ざっくり言いますと、血のかたまりが血管をつまらせてしまう病気です。エコノミー症候群もこれに当たります。
 
血管が詰まることが重大な事態を起こすことはおわかりでしょう。脳梗塞や心筋梗塞を起こすきっかけとなってしまいます。
 
規則正しい食生活(食べ過ぎない、野菜多めの摂取、塩分少なめ、肉や油料理控えめ)である程度の予防はできます。
 
男性のみなさんに覚えておいて欲しいのは「このようなリスクもある」と言うことです。「妊娠しないんだからピル飲めよ。」が如何に軽率な言葉かを認識しましょう。
 
足のむくみや胸の痛み、突然の息切れや激しい頭痛などが起きた場合は血栓症の恐れもありますのでパートナーへ病院へ行くことを促しましょう。
 
 

ピルは産婦人科で入手

ピルは産婦人科で手に入れることができます。正しく処方されるのが望ましいので医師に頼るだけでなく、男性も女性もしっかりと理解をしてから相談をするようにしましょう。
 
また、副作用に関しての相談(健康状態のチェック)も併せてしてくれる医院にかかることをお勧めします。前述の通り効果はほぼ100%ですが効果が無い人や処方すべきでない人もいるためです。その点を忘れないようにしましょう。
 
 

生理痛がひどいパートナーへピルを勧めるのはありか?

今回ピルの種類に関しては割愛をしていますが、低用量ピルを服用することで月経痛(生理痛)を和らげることができます。(個人差があります)
 
「生理痛のひどいパートナーのためにピルを勧める」のはありです。実際服用するかしないかはここまで書いてきた内容を踏まえ、かつ別の月経痛(生理痛)軽減法もありますのでそれらも検討する意味で産婦人科へかかるようにしましょう。
 
試験だったり”勝負事”が多いパートナーへピルを勧めるのもありです。月経痛(生理痛)のつらさで完璧なパフォーマンスを発揮できないのであれば、そういった理由でのピルの服用もありなのです。
 
 

最後に

「ピルなんて飲んではいけない!」「ピルなんて恥ずかしい!」そんな声が大きかった時代もありました。しかし今その敷居は非常に下がっています。
 
まだ偏見はありますが、男性も女性もピルに関してしっかりと勉強をした上で、服用するのであれば危険な薬ではないです。薬というものはどれも副作用が何かしらあります。それをしっかりと踏まえて「正しいピルの使い方」「正しいピルとの付き合い方」をしていくのが良いわけです。
 
最後のもう一度言います。「全てを理解して服用を始めても、毎日習慣化できない人では意味がありません。」この医学性ではない人間の本質と言いますか、性格の面ばかりは医師でもどうにもなりません。最後は服用するみなさん自身、そしてパートナーが責任を持つようにしましょう。
 
今回は以上です。
 
 
ヘルラボ編集部Shu
 

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