002.初めての
『ノア』内部の秩序はおおむね良好だった。
サーバー間のやり取りも順調で、完璧に現実の経済を再現し、人々に違和感を発生させなかった。
物理演算など、空気の流れ、水の動き方、草花の香り、どれをとっても完璧。人の五感も完璧に再現していた。
ただ一つ禁止されていたのは、殺人だ。
非殺傷空間と呼ばれていた。
『ノア』内部は人と殺傷する事が出来ない特殊なギミックがあった。
元はゲームであり、そうする事は難しくなかった。ただし痛覚は存在する。これは現実世界との差を無くすためにしょうがなく実装されている。
しかし殺人だけは禁止されていた。
出来れば無くしたいものではあったし、誰からも反対は出づらかった。流石にこのギミックなんて要らないなんて、表だっていう事が出来る人間などおらず、仕方なくそうせざるを得なかった。
ゲーム世界ではPKなる物があるそうだったが、『ノア』内部をゲームと勘違いして殺人が横行するのを防ぐためにはしょうがない事だった。
ただし自殺・不慮の事故は適用外となる。
これがかなり曖昧であり、当初は混乱の種となった。
が、基本は乗り物などによる事故に限定され、人々はだんだん順応していった。
しかしながらこうなると考えられるのは、復讐の存在が無くなるという事である。
何をやっても許される。
殺される事だけは無い。不慮の事故も無いとなれば、横暴な態度をとる輩も出てきた。
これは致し方ない事だった。
誰でも死なないという事が分かれば、ムカつくような態度をとる奴が一人や二人、それ以上出てきても疑問は無い。
これだけは教育するしかない。
『ノア』内部は完璧な現実主義であり、ゲーム世界とは言え、ゲームのような世界観ではない。
化学・物理・生物学が完全に反映された完璧な世界。唯の現実。
これを理解させる。
世代が交代するごとに適応は完璧な物になり、初代『ノア』搭乗者が居なくなるころには、完璧な教育という名の洗脳は終了していた。
世界は『ノア』であり、現実とは即ち『ノア』。
それでもこの世界を理解し、死なないのを良い事に超ムカつく奴はいる。
特に『ノア』内部で権力を握ってしまったような奴はどうしようもない。
ここだけは現実と変わらなかった。
暴力の次に厄介だったのは、権力だった。
糞みたいな性格の奴が、なまじ偉くなると手を付けられない。
止める奴らが居ないのだ。
どんなことをやっても殺されない。裁かれない。いや、警察や裁判という制度はあるが、横柄な態度を取っただけで裁く事は流石にできない。
もういい。考えすぎた。
要はボクだ。ボクは被害者だ。
中高一貫校なんていう閉鎖的な空間では、政治家の息子なんて最強の存在だ。
ただの一般家庭の僕じゃ、太刀打ちできない。
そして権力には人が群がる。そいつに従い、快感を得る。
ボクは下で、あいつらは上。
『ノア』は平等な世界なんて一言も言っていない。
見た事は無いけど、現実もこんなもんだろ。
法がある限り、理性ある人間が最終手段をとる事は少ない。
やっちまったら終わりだからだ。
分かる。
でもできない。
出来る訳が無い。
非殺傷空間がそれを許さない。
ボクには復讐する事すらできない。
ボクは購買でお昼のパンを買って一人、トイレに向かう。100円を支払い、コロッケパンを買ったら、真っ直ぐに僕の安息の地へと向かう。
これが僕の毎日。
それも出来ないんだ。
何て世界は不条理で溢れかえっているんだろう。
「よぅ、カス野郎。今日もトイレかよ? えぇ!?」
すると狙ったかのようにいつも僕を虐める、苛める、奴が来た。
九法院 明。高校2年生。17歳。僕と同じ1組。出席番号は11番。髪は長め。髪をアシンメトリーにして、メッシュを掛けたチャライ奴だ。おもっくそ校則違反してるのに、学校側も強く言えない。
コイツの父親が関西地方の『ノア』サーバー屈指の政治家だからだ。
多額の寄付をしているし、何故か教師ですらコイツに頭が上がらないのだ。
「しっかし、いつも思うけど、お前の親アホなのか? 粕谷 楼(カス野郎)何て名前付けるかフツー!? なぁ?」
すると取り巻き数名も釣られるように僕の名前をあざけり、爆笑の渦が巻き起こった。
新妻 聡。髪を金色に染め上げている男だ。ピアスにネックレス。その他諸々に装飾品を装備している。防御力でも上げたいのだろうか。出席番号27番。ボクは知っている。何でも。
御手洗 東。体格にいいスポーツマンだ。野球をやっている。丸坊主で、切れ目の目をした男だ。鼻が潰れたようになっていて豚のようだ。出席番号31番。貴様もだ。
九十九 亜里沙。ビッチ。黒髪なんてやっているが、クソだ。お前は九法院とやっている。現実のお前は妊娠しているかもな。その内兆候が出る。噂だ。
難波江 雫。小さい。おかっぱ頭で、高校生には見えない。しかし庇護欲を掻き立てるその容姿で九法院に近づいて、その地位を手に入れた計算高い女。自分が可愛いと分かっている面倒なタイプだ。
そして目の前の九法院は廊下のど真ん中だと言うのに、大爆笑している。
他の奴らも少し半笑いになりながら、僕を見ている。まぁ、悪意はない。コイツの前で笑わないと少し面倒な事になって、目を付けられてしまう。
だがボクと同じ2年は酷い。奴らは思いっ切り笑っている。中高から一緒の5年間だ。ボクの扱いも分かるってもんだ。
ボクは顔を下に向けて、できるだけ目線を合わせないようにした。
そう、ボクの名前はおかしい。
あり得ない。マジで。クソッたれ。ファックな名前だ。
カス野郎と読めてしまうのだ。
あり得なくね? 普通気付くだろ。この名前だけで、今までの17年間は全て暗く、重く、辛い物だ。
周りの男・女が笑っていると、九法院が皆をなだめボクをきつく睨んだ。ボクはそれだけで怯んでしまう。そして九法院はボクの持っていたコロッケパンを弾き落として、上靴で踏んづけた。グリグリと追い打ちをかけて、見る見るうちに原型が無くなっていく。
ボクはそれを見ながら、復讐の念が募っているのに、それも出来ないと思いだした。
九法院は足をどけてボクの顔面を一発殴り、膝蹴りを加えると、声高らかに去って行った。
「……ッ!」
あはははっ、と笑い声がどんどん移動して行って、ボクの事を見ていた野次馬も安心してどこかへ行ってしまった。
ボクは平たくなったコロッケパンを手に取ると、逃げるようにトイレへと駆け込んだ。
「くそ、くそ、なんでだよ。もう、ダメなのかよ……」
どうやってご飯を食べて、どうやってここまで来たのかも思い出せない。
思い出すのは過去の日々だ。
教科書が破り捨てられるのは当たり前。
すれ違いざまの腹パン。後ろからの跳び蹴り。息止め腹パンで気絶した事は何回か。
カバンの中を腐った牛乳で汚されるなんて朝飯前。
体育でタックルを食らって、鎖骨が折れるなんて何度起きた事か。奴ら不慮の事故だと言い張り、教師陣もそれ以上言えない。くそ。
ボクは森の中を歩く。
『ノア』で完全再現されているらしい森だ。本物見た事無いからどうにも言えないけど。
ボクにとってはこれがリアルで、あっちが嘘。
『ノア』が全てなんだよ。
「殺したい、殺したい。殺したい」
ボクは呪詛を吐きながら森の奥へと突き進む。
伐採するのも金がかかると放置されている森だ。最低限の処理だけはされているから、入れない場所じゃない。でも薄暗いからここから近い女子寮の連中もここには来ない。
ボクだけの安息の地。
ボクは木に背を預けて、薄暗い森の中を見渡す。
暗い空間はボクの鬱屈な気分をより暗くする。
辛い。
「うぐ……」
ボクの目から一筋の涙が流れた。
ポタリポタリと地面に塩辛い液体が落ちて、そしてシミを作っていく。
腕に付けた腕時計のような物を触ると、ホログラムのディスプレイが浮かんだ。これで電話やメール、その他インターネットなどにつなげる優れものだ。
今では皆つけている必須デバイスだ。
あらゆる事が出来るから『マルチ』と呼ばれている。
マルチで時間を確認すると、午後3時半。
確か、授業は出てきた覚えがあるから、間違ってはいない。
ホログラムの表示を消し去って、頭を抱える。
何で生きてんだろ。ボクが生きていてこの先良い事がるのか。
どうやって。この現状すら打破できないのに、現代社会を生きて行けるのだと言うのか。
学校すら満足に過ごせないボクが、渡り歩けるような甘っちょろい世の中じゃない。
名前が変と言うだけでこれだ。
名は体を表す。
ボクは文字通りカスだ。カス野郎。
いつもどうやってあいつらを殺すのか考えている。
でも無理だ。
ロボットにも劣る存在のボクでは何も思いつかない。非殺傷空間の網を掻い潜り、あいつらを殺す事なんて不可能だ。
今までこの空間を破った奴はいない。
車もロボットだ。ロボット3原則がある限り、人に徒名す事は無い。自動運転の車が人を傷つけるなんてあり得ない。
事故に見せかける事も出来ない。
その前に全寮制のこの学校で、あいつらが外に出る機会は少ないし、ここは田舎だ。
車が無い。学校に入ってくる分だけだ。
でもこの学校は牢屋みたいになっているし、出口も一カ所しかない。
とてもじゃないが事故に見せかける事は無理だ。
生きる希望が……。
「見いだせない……」
殺したい。殺したいのに、殺せない。渇望している。ボクは殺人鬼になりたい。たった少しを殺したい。少しだけ。ほんの少しだけなのに。
「もうだめだ……」
何度も試そうとした。
でも何度も教えられた非殺傷空間は絶対だ。
もはや警察は軽犯罪を取り締まる程度の力しかない。それほど今は犯罪を犯す事が難しい。
ただの学生のボクじゃ、あいつらを殺す事もままならない。
あとは覚悟だけだ。
死ぬ覚悟。
ボクだって人間だ。
辛い。
苛められれば辛い。無視されれば悲しい。蹴られれば痛い。骨が折れればなく。臭ければ鼻をつまむ。
人間なんだよ。
『ノア』の中だけど。仮想らしいけど。ボクの体はゲームの台に括り付けられているらしいけど。
「僕はここに居るんだよ……!」
クソ。クソ。クソ。こんな名前付けた親も、この世界も、あいつらも全部を壊したい。
復讐したい。殺したい。殺したい。何で。クソ。
次こそ。次こそは。殺してやる。
次の人生は。あいつらを。次こそだ。あいつらを殺して、ボクは第二の人生を手に入れるんだ。
その前にボクは転生しなければならないんだ。
輪廻転生。
日本には古くからそう言う考えがあったらしい。何て素晴らしいんだ。ボクは希望を持って死んでいける。
ボクは見上げるほど高い木に手を脚を掛けた。
「うっしょ……!」
グイッと体を引きつけて、まだ木から落っこちないように気を付けた。でっぱりに脚をかけて、どんどん木を上っていく。
あまり得意な物でもない。というより初めてだ。木に登るなんて。高い。ボクの視界が高くなる。全てを見下ろし、今まで居た地面が遠くなる。
10mも登れば木の太さも心許なくなって、ボクは木の枝の上に立った。木の幹に手を当て、うっそうと生い茂る森は先を見通させない。
まるでボクの人生のようだ。暗く、うっそうと茂り、全てを阻む。
こんな所で死んじゃうボク。
誰にも見向きもされず死んでいくボク。
あいつらを殺せずに死んでいくだろうボク。
ボクはきつく目を瞑った。
今までの事が思い出される。痛い。苦しい。悔しい。
いじめを相談しろなんて言う奴が居たらしいが、そんな事が出来る奴は最初から苛められない。出来ないからこそ苛められる事を偉い奴らは分からんのだ。
経験者が語るんだ。
偉い奴らはさぞ整えられた道を歩んだんだろ。失敗のしの字も見えない。アホか。そんな奴がとやかく言う事こそが間違っている。
暴力の無いこの世界で、権力が最強の力となっているのはお前らが一番分かっているだろう。そう言う地位に居るんだろ。ま、守るだけで精一杯ですよね。ボク達の事なんて目の上のたんこぶか。
「さぁ、死のう……」
涙が流れる。
悔しい。あんな奴らに屈する事になってしまった。
次のボクはこうならないで欲しい。
頭から行かないと。10mじゃちょっと厳しい。ゴキッと首の骨を行かないと。
勇気を出せ。その一歩を。始めるんだ。さぁ。さぁ。さぁ……!!
ボクは足を虚空へと踏み出そうとしても、当の脚は固まったかのように動かなかった。
「……ダメだ。……出来ない」
ボクは土壇場で足がすくんでしまった。
痛そう、やっぱり死にたくない。首の骨を折るなんて絶対無理だ。もっと簡単に死ねるようにしないと。しかも周りに迷惑を掛けない方法。下手に目だったらロボット3原則のせいで、ロボットたちが僕を助けてしまう。
でも思いつかないよ。
練炭自殺? どうやってこの閉鎖空間で手に入れろと言うのだ。
焼身自殺か。火は? ライター一つすら手に入らない。
そう言えば放火という事も考えたが、恨みの無い1年や3年は巻き込みたくない。今を思えばやっちまっても良かったか。でも燃えにくい。昔は轟々と燃えたらしいが、そんなの大昔の話だ。今の常識は家は燃えない。弱点を克服してしまっている。
また考えが逸れた。
ボクは木の枝に腰掛けた。落ちない様にゆっくりと腰を下ろして、脚が宙に浮いている。プラプラさせながらどうすれば良いのか考えるが、特段いいアイデアが出るとは思えない。
そんなのあればもう実践している。
「はぁ……」
死ぬ勇気も無ければ、あいつらに反抗する事も出来ない。
結局はビビりなんだよ。ボクは。死ぬのが勇気なのかはいざ知らず、同年代の男子や女子相手に完璧に屈しているなんて、ビビっている以外の何物でもない。
一発やってやろうかとも考えたが、今までやられた事を考えたら、そんな考えは一瞬で萎んでしまう。
それ程、僕の心の傷は深い。
「どうしよっかな……」
首つりも。
あ。
これは良いかも。同じ部屋の奴が居るから出来ないと思ってたけど、森なら――。
ロープが無いか。
それに苦しそうだ。僕には無理。体液がしたいから溢れ出すなんて言うし、グロすぎる。そんな死に方は流石にごめんだ。
綺麗に死にたい。死ぬならね。
こう、寝てる間にぽっくりと逝きたい。苦しくなさそうで最高の死に方だと思う。
その前にボクはまだ17歳だから、今から奇跡的に超難病が見つからない限りすぐには無理だ。ていうかそれ痛そうだから嫌だ。
「もう案が無い……」
ボクは頭を抱えて、より良い考えが出るように祈ったけど、やっぱりダメだった。
死ぬにはロボットの目が無い場所で、さらに苦しくないように、この中高一貫校でも簡単に手に入るような道具で。
「だめだこりゃ……」
あと1年と少しでこの学校ともおさらば出来る。
5年耐えたんだ。1年なんてあっという間だ。幸いもう季節は冬に近い。これが春だったらきつかったけど、もう2学期も終わる。
残るは1年と3か月か。
これだけなら何とか耐えられるか。いや、耐えざるを得ない。高校だけは卒業しなければならない。流石に中卒でこの荒い現実を生き残れるとは思っていない。
「さっきまで死のうとか考えてたくせに……」
相反する考えがこうも短時間で出てきてしまい、ボクは軽く嫌悪感が出てくる。流石カス野郎の名に恥じない人間だけはある。
ボクはそろそろこの場所からも退避しようとした。
下にある太い木の枝に脚を置き、どんどん下って行こうとした時に、一陣の風がボクに襲い掛かった。
「あっ……」
手も足も風にすくわれて、僕を支える物が無くなってしまった。
完璧に再現された重力が、僕を地面に引っ張る。
頭がだんだん下を向いて、そのまま落下運動を続ける。
え、頭から? 死んじゃう。そんな。まだ死にたくない。嫌だ、嫌だ、嫌だ。
まだ復讐してない。輪廻転生なんて嘘っぱちだ。
ボクはまだ死にたくなかった。今分かった。死にたくない。死にたい訳が無い。ボクはまだ鬱じゃない。死にたいなんて思っていない。
ボクは生きているんだ。生きたい。何をしても生きたい。あいつらを殺してでも生きたい。
「死にたく――!?」
背中に衝撃が襲い掛かり、地面にぶつかったのかとボクはそう感じていた。
死んだ。
終わったとそう思った。凄い痛かったし。今も痛い。視界がぐるぐるしてるし。息が苦しい。
「あぐっ……!!」
でも何故か生きてるような反応だ。やっぱりあれだけじゃ死ねなかったのか。なら落ちただけ損だ。
ボクは痛みに呻く体を叱咤して、何とか起き上がると、体の下に何か居るのを感じた。
「えっ? ロボット? 何で? さっきまで居なかったのに」
ボクはこのロボットを下敷きにしたから生きていたのか。こいつがクッションになって、高所からの落下をある程度防いでくれたんだ。
「古いな。人工筋肉も皮膚も無いなんて、骨董品にも程があるだろ」
金属をそのまま人の形にしたようなロボットだ。学校で習った最初期のロボットみたいな見た目をしている。
ボクはだんだん痛みが引いていく体に歓喜しながら、下敷きになったロボットにつばを吐いた。
「来るのがおせーんだよ。さっさと来いや」
骨格が剥き出しになり、重量過多となっている旧型ロボットをボクは踏みつける。
「ロボット3原則だろ。助け方って言うもんが有るだろうが。声かけるなりしろ。そしてボクを助ければよかったんだ。屑、うすのろ。旧製品。使えない奴だな」
ガンガン蹴りつけ、踏みつけ、バチバチ言いながら全く動かないロボットを痛みつける。
最後に脚を上げて強くロボットの頭を踏みつけると、ゴロンと頭が取れた。どうやらボクが落下した衝撃で、かなり脆くなっていたみたいだった。
流石にロボットを壊してしまい悪い事をしたと思って、ボクはその場を離れようとした。
「何だ……?」
突然マルチの画面が立ち上がると、勝手にアプリがインストールされ始めた。
ハァ? 何勝手に入れてんだよ。要らねーから。
ボクはキャンセルボタンを押す。が、反応は無く進行状況は止まる事無く、100%に近づく。成す術なくインストールされ他のを確認して、アプリの名前を見た。
「方舟?」
木でできた船の絵が描かれたアプリが、ボクのマルチにインストールされていた。
怪しさ満点のアプリだったが、好奇心に撒けてタップした。
寸暇もなく起動が終わると、色々と情報が表示されていた。
粕谷楼 / レベル1 / 残りポイント2
はぁ、何すかこれ?
レベル1? ポイントが2ですか。
ボクは残骸になったロボットの上に座って、『方舟』アプリを弄る。
何か他に不透明な文字で『剣』とか『槍』がある。表示の隣には上下に矢印があり、それを押すと1の数字が入った。すると隣の『剣』の表示がしっかりした。
残りポイントも1になって、これを使った事がはっきりした。
「だから?」
何だっていうんだ。
だからっていう感じだ。何でボクの名前知ってんだよ。怖い。個人情報の漏えいだ。ハッカーめ。ボクのどうでも良い情報を手に入れてどうするつもりだ。
ホントに何に使うんだよ。
ボクは『剣』の隣にある下矢印を押して、ポイントを0に戻した。これで残りポイントは2。色々弄っては見たが、特にゲームが始まる事は無かった。
ボクは『方舟』アプリを消そうとしたが、どうも消えてくれない。アンインストールを拒否される。
「うっざ。開発者の性格最悪だ。勝手に入れた挙句消させないとか」
ボクはアプリを消すアプリで『方舟』を消しにかかったが、それでも消えてくれない。
「うぜぇぇぇぇ!! 何で消させないんだよ。良いだろ。使わねーし。何して欲しいんだよ」
しかし何度試してもエラーばかりで、一向に『方舟』が消える気配は無かった。数回はやった所で諦めて、ホログラムを消した。
もうそろそろ戻らないと寮の門限が面倒だ。5時厳守だがそれ以前に戻らないと、ボクの場合みせしめさせられる。まだ4時だけどさっさと戻った方が賢明だ。部屋に戻って布団の中で丸まっていよう。
「――て!!」
立ち上がって東の方にある男子寮に向かおうとした時、ボクの耳に女の子の悲鳴が聞こえた。
ガサガサと森の中を走り抜ける音が二つ。散歩をしているようなもんじゃない。
ボクは気になった。とても気になった。ボクだって男だ。女が何かしているのは気になる。
ボクは口を歪めて、見物する事にした。音に向かってゆっくりと歩きだして、気づかれないように近づく。声のする場所はそう遠くない。姿勢を低くしながら近づく。ゆっくり。着実に。ドキドキしながら。
なにかな。何があるのかな。性行為でもしようと男が女を追いかけているのかな。そうならハラハラもんだ。
「ふひっ」
ボクの下腹部が想像で膨張してきた。血が集まる。どんな事するのかな。別に決まったわけじゃないけど。ここじゃAV何て見れないから、想像しかない。こんな身近に想像の種が転がっているなら、ぜひ拾っておかねばなるまい。
そうしてボクはそれを見た。
一人の女とそれに覆いかぶさる鈍色の人間。
刃物を振り上げ、振り下ろす。血が撒き散らされ、女が激痛に大声を発した。
「あああぁぁぁああああああ!!!」
ヒッと声を上げるのを必死に堪えて、ボクは木の裏に隠れた。
そっと顔を出すと、また刃物を振り上げて女に突き立てている。
ボクは顔を引き戻すと、混乱の渦が頭に巻き起こっていた。
な、何で。ロボットが。さっきの奴と同じタイプだ。骨董品が女に襲い掛かっている。しかも刃物だ。いやおかしい。おかしさの塊だ。目の前の光景は『ノア』の存在を疑わざるを得なくなっている。
ここは非殺傷空間だ。殺害できない。あんな行為はバリアが出現して、事前に刃物が突き立つのを防ぐはずなのに。
それとロボット3原則。第一条に反している。危険を加えてはならないどころか、積極的に加えているじゃないか。
なぜ。
不明。
ボクのならってきたことは。
意味の無い物だったのか。
ボクの中の常識が脆くも崩れ去って行った。
「や……めて」
それでもロボットは刃物を振り下ろすのを辞めない。
馬鹿な。
第二条も無視されてる。
命令には絶対服従なのに。
いや、第一条が無視されているのに、第二条なんて守られている訳が無い。
なんだ、あれは。新種のロボットだったのか? 何故、あんな物がある? どうやって非殺傷空間とロボット3原則を破った。
ボクがそんな事を考えていると、女は完全に抵抗を辞めて動かなくなった。
死んだ。
本当に死んだ。
馬鹿な、あり得ない。ボクがどれだけ考えても破れなかったことをあのロボットはやってのけた。
ボクの喉がゴクリと鳴ると、ロボットは立ち上がった。
心臓が早鐘を打つ。
この音が聞かれているのではないか。そう思ってしまう。
どうやってやったのか知りたいが、あんなのに襲われたらボクは何もできない。死んでしまう。
ガサッとロボットは動き始めた。
ガサッガサッと森の中を歩いている。森の中を反響して音がどうなっているのかよく分からない。
「……っ!」
どうしても声を出せず、呼吸だけが早くなる。それでもできるだけ音を沈める。
今にも大声を上げて逃げ出したい。こんな針のむしろに居たくない。チクチクと奴の立てる音がボクの肌に突き刺さる。
視線を一点に固定して、まるで死んでいるかのように振る舞う。気配の消し方なんて知らない。黙るだけ。黙れ。静まれ。心臓、うるさい。呼吸も。全てが。
飛び出しそうだ。口から出るな。何もかもとまれ。ボクのいう事を聞け。
ボクは目を瞑った。もう何も見たくない。音はどこへ。
どこかへ。
何秒、何十秒か。
来ない。
ボクは好奇心で木の陰から顔を出した。
すぐそこにロボットが居る想像が頭をよぎる。
「ひっ……!」
しかしそんな事は無かった。
ロボットはどこかへ消えて、残るは女の死体。
そしてボクは歓喜した。
「九十九 亜里沙……!」
九法院が毎日のようにヤッているという噂の糞女。
さっきもボクの事を笑っていた張本人。
それが目の前でズタボロになって死んでいた。胸を刺されて大出血している。
それでも綺麗なお顔には、大量の血が掛かって残念になっている。
「ふひ、ふひひ……!」
ボクは死体に近寄って、ズボンを下ろした。
そこには勃起した我が息子。
復讐してやる。死体を汚されるなんてこの上ない辱めだ。もうボクの人生なんてどうでもなれ。こんな事が出来るなんて。ああ、ここに来てよかった。
ボクは九十九のスカートとパンツを剥ぎ取って、陰部を露わにした。
「うわ、グロ。こんなのに突っ込むのか。九法院は変態決定」
ボクは自分のを掴んで、穴にぶち込むと、中は濡れに濡れていた。
「なんだぁこいつ!? 死ぬ間際だったのに興奮してたのかよ!? クッソ笑うわ!!」
腰を振り動かすと、露わになっている胸がブルンブルン震えていた。それを見てボクはより一層興奮した。
腰と腰が打ち合う音が森の中に響いた。
あぁ、クソ。マグロはダメだ。つーか、これって死姦だよな。
新しい扉を開いちゃったよ。
あぁぁ。来る。こいつが濡れてて良かった。結構気持ちいい。うひ。でる。でる。
「あぐぅぅぅ……!!」
快感がボクの全身を貫いた。
あぁ。気持ちいい。復讐と射精の多幸感。九十九の中に体液がぶち込まれ、ボクの体はコイツにそれを送ろうと必死になっている。
あぁぁ。九十九。どんな気分? 教えて。馬鹿にしてた男に死んでからも犯されるってどんな気分なの? ボクは最高だよ。君のも結構気持ち良かったよ。死後硬直はまだだったみたいだね。中もね、やわっこくて、グニュグニュしててとっても気持ち良かったよ。
ボクは穴から引き抜いて、持ってたティッシュで拭うと九十九にそれを放り投げた。顔面にそれが当たって、ボクは笑いが止まらない。
「ぐふ、ぐふふふふ……」
あのロボットが居るからあまり大きな声を出せないが、どうしても笑い声は漏れてしまう。
やった。やったぞ。復讐は成功裏に終わった。あとはコイツが見つからない様にできるだけ時間を稼ぐだけだ。まぁ、見つかったらボクの体液で特定されるけど。オッケー。オッケー。これだけできればその後なんて知った事じゃない。
ボクは九十九の足を持って、ズルズルと森の中を引きずった。
血の跡が痛々しいが、そんな光景も僕にとってはこの上なく美しい光景だ。これが。復讐の果て。
九十九を近くの茂みの中に入れて、できるだけカモフラージュした。茂みの奥に入れ込んで、落ち葉を掛けて行く。
数分作業してもう面倒になった。
別に見つかってもいいし、すぐに見つかる。時間の問題だ。
するともう一回チャンスが来たらしい。
女の悲鳴だ。
ボクは足を進める。
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目的はただひとつ。
いじめっ子への復讐。
「世界に現存する全ての書物を脳内で閲覧する能力」
ゴミクズと呼ばれる少年、御宮星屑は世界の書物から世界の攻略方//
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最終掲載日:2014/05/22 01:51
ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける
いじめられっ子だった無力な少年が、落とし穴を掘っていた。いじめの主犯を穴に落とし、殺すための武器も用意していた。
だが、落とし穴に落ちたのは、醜悪な豚鼻の人型生//
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最終掲載日:2014/06/10 19:00
青年ネクロの成り上がり
何の才能もなかった青年の物語。
しかし青年は命の危機に瀕したとき、才能を開花させる。
「才能を奪う才能」
この才能が開花したとき青年の世界は一変する。
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最終掲載日:2014/05/05 19:00
八男って、それはないでしょう!
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//
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最終掲載日:2014/06/22 21:36
謙虚、堅実をモットーに生きております!
小学校お受験を控えたある日の事。私はここが前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界で、私はその中の登場人物になっている事に気が付いた。
私に割り//
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最終掲載日:2014/06/20 23:58
イモータル×ソード
愚直に「最強」を目指す傭兵オルタ・バッカス。しかし20年以上も傭兵として戦場に身を置いていた彼は中々芽を出さなかった。自らの才能の無さを嘆き、鍛練の傍ら才能と//
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最終掲載日:2014/06/15 00:47
先生は元勇者
いつも通りの日常を過ごしていた、二十七歳の公務員、雨谷雪士。生徒たちにからかわれつつも、それなりに穏やかな教師生活を送っていた。
ある日、いつもと同じ//
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最終掲載日:2014/06/13 01:20
異世界で結構苦労したけど俺…めちゃ強いです。
前世ではなんの面白味も、生き甲斐もない、糞みたいな人生だった主人公は、自らの人生をよくするため、力を手に入れるため頑張ることにする。
どんな非道なことも厭わない//
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最終掲載日:2014/06/15 22:00
多神の加護
特に何かしろと指示されること無く異世界に召喚された、神野響。
彼は、召喚時に手に入れた『加護』で強化されたステータスによって異世界で冒険者という生活基盤を手にい//
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最終掲載日:2014/06/26 00:13
進化の実~知らないうちに勝ち組人生~(仮)
柊誠一は、不細工・気持ち悪い・汚い・臭い・デブ、と罵倒する言葉が次々と浮かんでくるほどの容姿の持ち主だった。そんな誠一が何時も通りに学校で虐められ、何とか一日の//
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最終掲載日:2014/06/06 00:51
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//
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最終掲載日:2014/06/04 19:00
土魔法に栄光を!
日本でフリーターとして生活していた主人公は、ある日アパートの階段から足を踏み外して死んでしまう。
気づいたときには魔法が普通に存在する異世界で赤ん坊として転生し//
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最終掲載日:2014/06/25 20:18
ハズレ勇者の奮闘記
ある日、学校の片隅でひとり優雅に満たされた昼休みを送っていた村山貴久は、学内で最も有名な四ノ宮征也たちのグループを見かける。なんとなく嫌な予感がしてその場から//
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最終掲載日:2014/05/09 17:36
転生したらスライムだった件
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた!
え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//
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最終掲載日:2014/06/26 23:52
外道の道も本能故
目覚め、そして「侵略せよ」という内なる声。
その声に従って、主人公は魔物を召喚したり育成しながら少しづつ侵略を始めます。
第二章が始まりました。新たな展開にご期//
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最終掲載日:2014/06/16 12:00
効率厨魔導師、第二の人生で魔導を極める
魔導の極意を目指していた魔導師「ゼフ=アインシュタイン」、炎の魔導を得意としていた彼は、実は一番才能のない魔導をずっと修行していたと知る。しかしもはや彼は老人、//
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最終掲載日:2014/06/24 07:19
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた
ニートの山野マサル(23)は、ハロワに行って面白そうな求人を見つける。【剣と魔法のファンタジー世界でテストプレイ。長期間、泊り込みのできる方。月給25万+歩合//
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最終掲載日:2014/06/10 21:00
ありふれた職業で世界最強
クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えれば唯//
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最終掲載日:2014/06/26 18:00
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~
タイトルと作者名を変更しました。『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。
あらすじ ある日、主人公である丘村日色は学校の屋上でサボっ//
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最終掲載日:2014/06/27 00:00
奪う者 奪われる者
佐藤 優(サトウ ユウ)12歳
義父に日々、虐待される毎日、ある日
借金返済の為に保険金を掛けられ殺される。
死んだはずなのに気付くとそこは異世界。
これは異//
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最終掲載日:2014/06/27 07:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲
アラサープログラマー鈴木一郎は、普段着のままレベル1で、突然異世界にいる自分に気付く。3回だけ使える使い捨て大魔法「流星雨」によって棚ボタで高いレベルと財宝を//
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最終掲載日:2014/06/22 18:00
異世界の迷宮都市で治癒魔法使いやってます
現代日本の大学生である佐藤四季(サトウシキ)はある日突然通り魔に襲われ、目が覚めると異世界の迷宮都市に飛ばされていた。そこで治癒魔法に目覚めた彼は、怪我を治癒魔//
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最終掲載日:2014/06/23 22:01
異世界転生騒動記
とある貴族の少年は前世の記憶を取り戻した。
しかしその前世はひとつだけではなく、もうひとつ存在した。
3つの記憶を持つ少年がファンタジー世界に変革をもたらすとき//
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最終掲載日:2014/06/23 00:00
捨てられた勇者の英雄譚
ある日、桂木大地を含むクラスメイトたちは気がつけば異世界にいた。異世界転移させた神は自分の力を分け与えて、勇者である大地たちに魔王を倒してほしいと言う。 しか//
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最終掲載日:2014/06/22 22:24