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札幌市、甘い情報管理 談合の容疑者、病院局臨職名簿に不正アクセス

(06/27 07:40)

職員の逮捕について謝罪する札幌市の上田文雄市長=26日午後3時10分、札幌市役所

職員の逮捕について謝罪する札幌市の上田文雄市長=26日午後3時10分、札幌市役所

 札幌市病院局発注業務の入札をめぐる官製談合防止法違反事件で、入札情報を漏らしたとして再逮捕された同市豊平区市民部戸籍住民課係長、宮川貴行容疑者(50)=公電磁的記録不正作出・同供用罪で起訴済み=が、以前所属していた病院局のサーバーに外部から不正にアクセスし、同局の臨時職員約350人分の名簿を閲覧していたことが26日、同市への取材で分かった。同市は外部への流出は確認されていないとするが、個人情報が悪用される恐れもあり、情報管理の甘さが浮き彫りになっている。

 同市の内部調査によると、臨時職員の名簿は表計算ソフト「エクセル」のファイルで、職員の氏名や住所、生年月日、性別のほか電話番号が記載されていた。

 同容疑者は契約に関する仕様書や発注書、積算書などの保管場所も閲覧していたことが分かっている。

 職員の逮捕を受け、上田文雄市長は26日、記者団に対し「市役所に対する信頼を害し、誠に申し訳ない。どこに問題があったのか究明し、再発防止に向け最大限努力したい」と陳謝。27日に不祥事防止委員会を開き、幹部職員に法令順守の徹底を呼び掛ける。<北海道新聞6月27日朝刊掲載>

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