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自動車・航空機

ニュース拡大鏡/マツダ、“ポスト”スカイアクティブエンジン「HCCI」実用化へ

掲載日 2014年06月26日
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 新世代技術「スカイアクティブ」で、ディーゼルエンジンの復権を果たしたマツダ。これに続けと次世代エンジン技術の開発を急いでいる。キーワードは「HCCI(予混合圧縮自動着火)」。ガソリンエンジンによる究極の燃焼方式だ。かつてロータリーエンジンの実用化に成功したように、独自のエンジン技術に賭けるマツダはHCCIの実用化を果たせるのか。(広島・清水信彦)


マツダは次世代ガソリンエンジンでHCCIエンジンの実用化を狙う
(写真はスカイアクティブディーゼルエンジン)

 HCCIとはどのような燃焼か。マツダの仁井内進パワートレイン開発本部副本部長はこう説明する。「ガソリンと空気をうまく混ぜて一定の圧力と温度環境下に置いてやると、非常に薄い燃料でも一気に自己着火する。クリーンでNOXやすすがほとんど出ない」。
 排ガスがクリーンなうえ、燃料の割合をごく薄くした超リーンバーン燃焼のため燃費性能も高まる。だがこれまでのところ、市販にこぎ着けた車メーカーはない。

 実用化を阻んできた原因はいくつかある。一つはHCCI燃焼できる領域が非常に限られていること。ほかにHCCI燃焼と通常のプラグ点火燃焼との切り替えが難しい、期待するほどの燃費改善効果が得られない、などがある。
 これらの難点について、HCCI燃焼の領域拡大は「もっと圧縮比を上げ、燃焼を促進させるある仕組みを作ることで問題を1点に絞り、燃料噴射の工夫によりHCCIが可能な範囲を広げてきた」(人見光夫常務執行役員パワートレイン開発担当)という。


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