どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

道内

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

主任逮捕の業者の年間契約金額 容疑者着任で23万→2691万円に 札幌市病院局談合

(06/26 17:55)

 札幌市病院局発注業務の入札をめぐる官製談合防止法違反事件で、事務機卸会社「北海道オフィス・マシン」(同市中央区)に入札情報を漏らしたとして再逮捕された札幌市豊平区市民部戸籍住民課係長、宮川貴行容疑者(50)が市病院局経営管理室経営管理部総務課に在籍した2010年4月からの3年間、病院局と同社の契約金額が急増していたことが26日、札幌市への取材で分かった。パソコンの調達などで、11年度の契約金額は着任前に比べ120倍近くに上った。

 道警捜査2課などは、宮川容疑者が逮捕容疑となった12年11月の入札以外でも情報を漏らしていた可能性があるとみて調べている。

 市病院局によると、同局の入札と同局施設管理担当課の随意契約のうち、同社の受注は09年度、随意契約のみの7件、23万円だったが、宮川容疑者が着任した10年度は入札2件を含む56件、710万円に急増。11年度は56件(入札3件)で2691万円、12年度も逮捕容疑となった入札を含め44件(入札4件)で2567万円に達した。同容疑者が豊平区に異動した13年度は11件(入札1件)の148万円に急減した。

 道警捜査2課などは26日、官製談合防止法違反などの疑いで宮川容疑者を、公契約関係競売入札妨害の疑いで同社営業部主任、宮嶋啓(あきら)容疑者(40)をそれぞれ送検した。<北海道新聞6月26日夕刊掲載>

【関連記事】

このページの先頭へ