イーペル=吉田美智子
2014年6月27日10時50分
第1次世界大戦の開戦から今年で100年になるのを記念して、ベルギー西部の激戦地イーペルで26日夜、欧州連合(EU)の28カ国の首脳が集まり、記念式典が開かれた。首脳たちは犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにした。
第1次大戦は1914年、オーストリア皇太子が暗殺された6月28日のサラエボ事件をきっかけに、その1カ月後に開戦した。18年まで続き、1千万人以上が犠牲になったとされる。イーペルは、フランスに侵攻するドイツ軍を英仏など連合軍が迎え撃った激戦地の一つ。約60万人が死亡し、人類史上で初めて大規模な毒ガス攻撃が行われたことでも知られる。
追悼式典は、イーペルで行方不明になった連合軍の兵士約5万5千人の名前が刻まれている町の城門であった。キャメロン英首相やメルケル独首相、オランド仏大統領ら大戦で敵対した各国の首脳たちが一列に並んで、犠牲者に1分間の黙禱(もくとう)を捧げた。EUのファンロンパイ常任議長とバローゾ欧州委員長が献花し、軍葬のラッパを聴いた。
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朝日新聞国際報道部
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