浅田真央、ミステリーハンター初挑戦　フィギュアスケートの謎に迫る

　来季休養を表明した女子フィギュアスケートの浅田真央（23）が、TBS系長寿番組『世界ふしぎ発見！』（毎週土曜　後9：00）のミステリーハンターに初挑戦することが26日、わかった。1年後の休養明けに向け、見聞を広げたいという浅田は、自ら出演を熱望。自身初のレポーターに挑戦し、5泊6日でウィーン、スロバキア、ブダペストを巡り、フィギュアスケートの誕生と謎、自分自身を見つめ直していく。

　ロケは6月中旬に敢行。スタッフや大学の先生からもらった資料を読み込み、撮影に臨んだという浅田は、「何もかも初めての体験だったので、大変でもありましたが、新鮮で楽しく、表現者としても勉強になる旅だった」と充実感をにじませている。

　最初に訪れたウィーンでは、スケーターのジャクソン・ヘインズについて紹介。ヘインズは、150年前にアメリカからウィーンに渡り、フィギュアスケートにバレエと音楽を取り入れた人物。同氏が触れた芸術文化を知るべく、シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿などを訪れる。

　休養中の浅田だが、スケートの練習は現在も欠かさず続けている。ロケ中もウィーンに滞在した3日間はリンクを押さえ、1時間ほど滑った。番組でもヘインズが考案したオリジナルのスピンなどが披露される。

　そのほか、スロバキアでは真夏にスケートを楽しむ貴族の絵画の謎を紐解き、ハンガリーのブダペストでは浅田が過去に演技で使用した「愛の夢」を作曲したフランツ・リストの創作の不思議について学ぶ。

　浅田は「これまで、リストやショパン、モーツァルトなど作曲家をあまり気にせずに音楽を聞いていましたが、今回作曲家たちの歴史を初めて知りました」と刺激を受けた様子。色男と言われたリストの肖像画鑑賞後は、「リストの顔がわかっていたら、私の滑りも変わっていたのかもしれない。こんなにかっこいい人に会いたいと思って滑っていたのかも」と魅了されていた。

　笑顔満開でミステリーハンターに臨んだ浅田は、「ヘインズの生涯について学び、スケートの歴史を変えたすごい人がいたことを初めて深く知りました。（3ヶ国の）美しい街並みと、そこに関わるスケートと音楽の歴史、そして初めてのリポート姿を楽しんでいただければ幸いです」と呼びかけている。

　浅田が出演する同番組は7月5日放送（関東ローカル、後20：57〜）。また番組のナレーションにも参加している。

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