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 26日午後1時5分ごろ、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれていた東京電力の株主総会で、退場を求められた株主の男性と、退場を促していた東電社員の男性の2人が倒れ、病院に運ばれた。警視庁丸の内署によると、搬送時は2人とも意識があり、命に別条はないという。総会は一時、騒然としたが、中断することなく続けられた。

 株主の男性は、東電株主代表訴訟の原告代表で神奈川県相模原市の堀江鉄雄さん(66)。株主総会で福島第一原発事故の検証不足などについて経営陣に質問していたが、決められた3分を超え、議長の数土文夫会長から退場を求められた。

 複数の出席者によると、堀江さんが質問用マイクから離れようとしなかったため、男性スタッフらが取り囲み、出口に誘導しようとした。直後、堀江さんと東電の男性社員の計2人がマイク近くに倒れ込んだ。