2014-06-25 くたくたとはこれか
問うまでもなく
ここのところ、娘が疲れている。
「くたくた?」
「くたくただよ」
帰宅すると、とりあえず、着替えて、ごろりと横になって、夕飯まで眠る。
まぁ、原因がわかっているから、見守っているんだけどね。
しかし、くたくたとはこれかっていうような、不定形の生き物になって、床に転がっているよw
トレイルランニングは、山中の暴走族か?
heureka |
トレイルランニングこと、トレラン。
きっと、もめるだろうなぁと思っていたんだが、それを扱った番組が問題が多いと、トレランの関係者が批判している。番組は、山中の暴走族だ、反社会的な行為だと、決めつけているんだとか。
番組は見ていないので、番組自体にはどうこう言えないんだけれど、
正直、トレランをしている人たちの印象は悪い。
いや、トレランの人かどうかはわからないが、、
「最近、軽装で、とにかく自分のペースで登山をしたがる人たちがいて、危ないなぁ」
と思っている。
山登りを再開した辺りからだから、ここ10年かな。最初は、異様に軽装で登ってくる人がいて、地元の人なのか、超ベテランの人かなぁぐらいに思っていたんだが、履いている靴が明らかに違うので、こういう装備で山登りをする人たちなんだと気付いた。それで、雑誌などを見て、なるほど、「トレラン」という、山でランニングをする人たちのことだとわかったんだが……。
トレランの人と、普通の登山者の違いは、見た目は装備ぐらいなもんだ。
ランニングしている人もいるんだけれど、ほとんどの人は平地のランニングに比べれば遅いし、山は道が悪いから、そうそう軽快にはいかない。だが、彼らは、とにかく自分のペースで行こうとして、時間を気にしているのは間違いない。
だから、すぐ抜かそうとする。
いや、抜かさせるしかないだが。
例えば、昼までに着けばいいやぐらいで、子ども連れで、東京近郊の高尾山・陣馬山辺りを登っていると、後ろからタタタタ来るトレランの人たち。彼らに気付いたら、わきにそれて、先行させる。山の道は道と言っても、2人で並んであるくのがやっとぐらいで、ちょっとそれたら谷底だから。来るのがわかったら、子どもの手を引いて、道のわきで待たせる。
危ないからね、気付かずぶつかったら。
手を使わなければ登れないようなところでも、彼らが来たら、待って、先行させる。だって、子どもがゆっくり一歩一歩登るのを見ているそばで、ずっと足踏みされるからw それで焦ってケガするかもとハラハラするより、先に行かせた方が安全だからね。
なにが怖いって、上から降りてくるトレランの人とすれ違う時。通常の下山者よりずっとスピードが付いているから、明らかにこちらが避けて、道を開けるしかない。あ、来たなと気付いたら、子どもの手を引くなり、声をかけて道をゆずる。
彼らも降りることで精いっぱいなんだもん。他人気遣う余裕ないでしょう。
一度、飛び降りるように、ショートカットしてきた人もいたなぁ。
「いきなり、そこから降りるかよ!」
と肝をつぶした。後で、そうか、正規のルートだと、手を使って降りるしかないから、タイム短縮に別のルートを開拓したわけねと苦笑した。
しっかりしたベテランのトレランの人なのか、まったくの初心者なのか、こちらには判断つかないから、前からでも、後ろからでも、来るのが、見えたら、とりあえず、身構えて、先に行かせる。それを繰り返して、やっと尾根にたどりついて、道も広くなったし、ホッとして、ゆるゆる歩いていたら、道脇から人が飛び出してきて、ビックリ。いきなり抜かされた。
子どもらが、さぞ、邪魔だったんでしょうね。
「そこ、登山道じゃないよ。山が荒れるよ」
と言いたかったけれど、走って行ったから聞こえないよねぇと諦めた。
検索して、トレランのガイドを見たら、「おすすめコース」に上げられているのは、いわゆる、子どもや老人が行くような、登りやすく、人気が高い山ばかり。でも、登ってみれば、平地じゃないから、危険なところも多いし、ちょっと道を外れたら、滑落の可能性もある。
「こんなところを走れるのか?」
と私なんかは思うんだけどね。なぜか、おすすめコースになっているから、トレランの人も来る。一般登山者は、のんびりな気持ちで歩くもんだと思っているから、いきなり、走ってこられるとさ。避けるしかない。自分の身は自分で守るが、山なんだし。
「あぁ、事故が起きないか、心配だよ」
と思っていたんだが、しかしながら、トレランの方々のせいでの事故は起きていないそうだ。良かった、良かった。
我々KFCは16年前からトレラン大会を運営していますが、実際にハイカーがトレイルランナーと接触して、 転倒したり、怪我を負ったりしたと云う話は一度も聞いたことがありません。マラソン並みに速く走れるのはトップの数名だけで、 ほとんどの選手は駆け足程度です。それに、歩きの部分もたくさんあります。それがトレランレースと云うもので、マラソンとは別物です。 また、 練習中のトレイルランナーが山中で転倒骨折して動けなくなったハイカーを発見し、救ったこともあります。
大会に遭遇したことはないから、状況はわからない。でも、おそらく練習中のトレランの人に会って、危ない経験した登山者は少なくないと思うなぁ。事故が防げているのは、トレランの方々の努力というよりは、避けて歩いてくれる一般登山者の気遣いが大きいと思うがね。
トレランの方々は、「マナーがいいトレランナーと、悪いトレランナー」に分けたいみたいだけど、大会中ならともかく、一般的な山で見るのは、「とにかく自分のペースで登りたがる、マナーが良くない超軽装の登山者」の一群なんだけどなぁ。
今までもめてこなかったのは、こういう「とにかく自分のペースで登りたがる登山者」というか、体力も技術もあり余るような人は、高山を目指していたからじゃないかな。計画を立てて、装備を整えて、体力の限界へ挑む。いつかはヒマラヤへみたい感じに、目標を決めていたんじゃないかな。そういう人が目指す頂には、ゆるゆるした登山者はいないからさ。
でも、ゆるゆるした登山者が多い中で、無理をすることは、自分ばかりか、他人を傷つける可能性が高いこと。そこは気を付けないと。ピストと同じで、
“オレは大丈夫。ヘマしないからさぁ”
って自信は、事故が起きるまでだから。
追記
一晩寝て思ったんだが、「登山を時間で競う」というトレランの人たちの考え方が、一般的な登山者となじまないんだなぁ。
余裕をもった行程を組んで、体力の限界に挑むようなルートは避ける。自分の身の丈を考え、事故が起きにくい山を選んで、自分のペースで登る。みたいなことが、初心者や高齢者には推奨されているし、私も、そういう山を選んで、子どもといっしょに登るんだが。
そこへ現れる、ギリギリの装備で、他の人のペースを気遣わず、強引に登っている人たち。
上のリンク先の記事は、そうは書いていないが、やっぱり、トレランの人たちは、スピードを付けて、レースに勝ちたいから、山でわざわざ走っているんだろうし。山道はそんなに余裕がないから、他人をその練習に無理やり巻き込むしかないのは、承知の上ってこった。
上の記事は、そこをスッポリ抜かしているから、なんだかなと思ったんだな。
フィギュアスケートの人たちは、一般人の滑っている時に、リンクでは、練習しないけどね〜。