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iPSでALSの進行抑制 マウスで成功6月27日 5時19分
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全身の筋肉が動かなくなる難病、ALS=筋萎縮性側索硬化症のマウスにiPS細胞から作った神経の細胞を移植し、病気の進行を抑えることに成功したと、京都大学iPS細胞研究所が発表しました。
ALS=筋萎縮性側索硬化症は、運動神経に異常が起きて全身の筋肉が動かなくなる難病で、国内の患者は9000人近くに上るとされますが、有効な治療法はありません。
京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授などのグループは、ヒトのiPS細胞から「グリア細胞」と呼ばれる運動神経の働きを助ける細胞を作り出し、ALSの症状が出始めたマウスの脊髄に移植しました。
その結果、細胞を移植しなかったALSのマウスは平均寿命が150日だったのに対し、移植したマウスでは162日と8%近く延びたということです。
さらに、細胞を移植したマウスの脊髄を調べると、運動神経の働きを活発にするたんぱく質が増えているのも確認できました。
研究を行った井上教授は、「この方法を応用すれば、将来的にはヒトの治療につながる可能性がある。今後さらに研究を進め治療法を確立したい」と話しています。
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