インターネット上で「カシミヤ100%」などとうたって販売するストール23製品で、カシミヤの割合が表示より低かったり、全く使っていなかったりしたことが26日、消費者庁の調査で分かった。カシミヤが含まれていたのは4製品だけで、同庁は景品表示法違反(優良誤認)などに当たるとして、販売する18業者に再発防止の指導や指示をした。
消費者庁によると、2009年4月以降、ネット上の商店街や自社ホームページで「カシミヤをふんだんに使った」「カシミヤ70%+シルク30%」などとストールを宣伝。1枚980~4740円で販売していたが、実際の原材料はアクリルやレーヨンが大半だった。
多くの業者は「仕入れ先の説明通りに表示していた」と釈明。繊維の検査などはしていなかったという。数万枚を売り上げた業者もあった。
消費者庁は、既に表示を改善していることなどから、景表法の措置命令は出さず、同法の指導と家庭用品品質表示法に基づく改善指示にとどめた。通常は公表しないが「同様の表示が他にもある可能性がある」として、注意喚起のために26日、指導の事実を公表した。業者名は明らかにしていない。〔共同〕
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