塩村あやか議員へ「公開私信」
東京都議会議員(みんなの党) 塩村あやか 様 塩村文夏
前略
お久しぶりですね。貴女と初めてお会いしたのが2012年6月25日ですから、もうかれこれ2年になりますか…。
当時の私は、保健所における放棄ペットの殺処分を取材・撮影した動画を発表したり、ペット産業の知られざる実態を暴露した報道サイト「ペット残酷列島」(現在は閉鎖)を運営する副業ジャーナリストでしたが、従前より動物愛護に強い関心を持っていた貴女は、そんな私に対して「詳しい話を聞きたいから」と、「あごあしまくら」(食費・交通費・宿泊費)つきで東京に招待して下さいました。
「政治家という立場から動物行政を変えたい」と、崇高な志を持っていた貴女を意気に感じた私は、知っている限りの情報を提供しました。
また、当時の貴女は橋下徹・大阪市長が率いる「維新政治塾」の塾生でしたが、組織運営の杜撰さや橋下氏の考え方に共感できず、思い悩んでいましたよね。
私は「地盤・看板・カバンのない新人がいきなり国会議員を目指すより、まずは区議や都議などの地方議員から始めて政策をステップアップさせる方が近道」と助言させて頂いた記憶があるのですが、奇しくも1年前の今日、東京都議選でついに初当選を果たされました。
当選後、ほどなく「おめでとうメール」を送ってみたのですが、すでに「センセイ」になってしまったのかスルーされてしまったのは、いささか残念でしたが…(笑)それはともかく、現在は一般人ではなく「権力者(公人)」となった貴女に、少しばかりの苦言を申し上げたいと思います。
そう、日本中で大騒ぎになっている 「セクハラやじ」 の件です。
第一報をニュースで知った時、私は報道内容を鵜呑みにして「ひでぇヤジだな」と同情し、同時に「初質問だったのか。頑張ってるな」と感慨深いものがありました。しかし、騒ぎが大きくなり、貴女が多くのメディアで被害を訴え、ついに「犯人」(自民党・鈴木章浩議員)が名乗り出た今日には「事件」の概要に違和感を持ち始めたため、改めてネット上で拡散されている動画を確認してみました。
例えばNHKニュースのテロップは「自分が早く結婚したほうがいいんじゃないか」となっていますが、よく聞けば【「みんな」が結婚したほうがいいんじゃないか】と言っています。ここでいう「みんな」とは、最近の政治情勢を考えれば 「みんなの党」 を指しているのは明白で、国政政党としては現「結いの党」と、都議会会派としても現「都議会結いと維新」と“離婚した”事実を前提にしての、「党(会派)に対する皮肉」だったのだろうと推察されます。
議場が騒がしかったこともあり、ヤジを受けた当初は「正確な言葉」も、その「意図」も理解できなかったと思いますが、さすがに現時点では「まず自分が結婚しろ」というニュアンスではないことも、まして「産めないのか」という類のヤジは貴女の証言だけが根拠であることも自覚していますね?
先日の石原環境相による「最後は金目でしょ」発言の時も同様ですが、とにかく「自民党(の議員)」を批判したいマスコミにとって、貴女の「自民党の席から聞こえた」という証言は「天の声」だったはず。そして今日、望み通りに自民党議員が名乗り出たため、マスコミは狂喜乱舞しています。
マスコミが、実際に発された言葉を悪意によって捏造している事実を、テレビ業界に身を置いていた貴女なら分かっているはずです。また、テレビ関係者が視聴者のことをどう見ているのかということも、貴女から言質を取っています。
当初は自らの関与(発言)を全面否定していた鈴木議員の判断にも問題があるのは当然ですが、ヤジが予期せぬことだったとはいえ、当初は勘違いだった「セクハラ被害」を貫く方が様々な意味で都合がよく、政治家として絶好のチャンスだったのかな…と勘ぐってしまうのは考え過ぎでしょうか。
ともあれ、あのヤジが本当に「セクシャルハラスメント(性的いやがらせ)」に該当するような問題発言だったと思っているのですか?鈴木議員は謝罪会見で「セクハラ」を認めていますが、騒ぎが大きくなりすぎたため、生け贄として「誤解や捏造も全て飲み込んで謝罪した」という可能性もあります。
その謝罪会見にしても、揚げ足取りが大好きなマスコミの体質を象徴するような質疑でしたね。質問というより、むしろ「吊し上げ」という言葉が当てはまるほど幼稚で醜悪なものでした。特にテレビは、身内(放送作家)だった貴女の擁護を貫く姿勢のようですが、貴女自身もこの成り行きに「当然の報い。ざまぁみろ」とでも思っているのでしょうか…。
貴女の対応次第では一人の政治家を社会的に抹殺できてしまう状況なのは間違いありません。振り上げた拳の下ろしどころを見誤っているのか、あるいはこの騒動をとことんまで利用しようとしているのか分かりませんが、必要以上に人を陥れると「因果は必ず自分に返る」ことを自覚し、今後の立ち居振る舞いはくれぐれも冷静に…と願わずにはいられません。
今の貴女には馬耳東風の戯言でしょうが、はるか北海道の地からの老婆心を少しでもご理解頂ければ幸いです。
■ 追記 ■ (2014.06.24)
ネットで見つけた画像だが、すごいなこれ…
(画像クリックで拡大)

いわゆる「街の声」なのだが、仕込みもここまでやれば大したものだ。
同じ制作会社が同じ人物に言わせたのは明らかだが、全国網の報道番組でさえ、このような「やらせコメント」が流れる例は枚挙に暇がない。テレビ業界が「視聴者はバカだから気付かない」と公言しているようなものだ。
今さらながら、これが日本におけるテレビの実態なのだ。
だから、ヤジのテロップ捏造など 「お・て・の・も・の」 ざますってか。
例えばNHKニュースのテロップは「自分が早く結婚したほうがいいんじゃないか」となっていますが、よく聞けば【「みんな」が結婚したほうがいいんじゃないか】と言っています。ここでいう「みんな」とは、最近の政治情勢を考えれば 「みんなの党」 を指しているのは明白で、国政政党としては現「結いの党」と、都議会会派としても現「都議会結いと維新」と“離婚した”事実を前提にしての、「党(会派)に対する皮肉」だったのだろうと推察されます。
議場が騒がしかったこともあり、ヤジを受けた当初は「正確な言葉」も、その「意図」も理解できなかったと思いますが、さすがに現時点では「まず自分が結婚しろ」というニュアンスではないことも、まして「産めないのか」という類のヤジは貴女の証言だけが根拠であることも自覚していますね?
先日の石原環境相による「最後は金目でしょ」発言の時も同様ですが、とにかく「自民党(の議員)」を批判したいマスコミにとって、貴女の「自民党の席から聞こえた」という証言は「天の声」だったはず。そして今日、望み通りに自民党議員が名乗り出たため、マスコミは狂喜乱舞しています。
マスコミが、実際に発された言葉を悪意によって捏造している事実を、テレビ業界に身を置いていた貴女なら分かっているはずです。また、テレビ関係者が視聴者のことをどう見ているのかということも、貴女から言質を取っています。
当初は自らの関与(発言)を全面否定していた鈴木議員の判断にも問題があるのは当然ですが、ヤジが予期せぬことだったとはいえ、当初は勘違いだった「セクハラ被害」を貫く方が様々な意味で都合がよく、政治家として絶好のチャンスだったのかな…と勘ぐってしまうのは考え過ぎでしょうか。
ともあれ、あのヤジが本当に「セクシャルハラスメント(性的いやがらせ)」に該当するような問題発言だったと思っているのですか?鈴木議員は謝罪会見で「セクハラ」を認めていますが、騒ぎが大きくなりすぎたため、生け贄として「誤解や捏造も全て飲み込んで謝罪した」という可能性もあります。
その謝罪会見にしても、揚げ足取りが大好きなマスコミの体質を象徴するような質疑でしたね。質問というより、むしろ「吊し上げ」という言葉が当てはまるほど幼稚で醜悪なものでした。特にテレビは、身内(放送作家)だった貴女の擁護を貫く姿勢のようですが、貴女自身もこの成り行きに「当然の報い。ざまぁみろ」とでも思っているのでしょうか…。
貴女の対応次第では一人の政治家を社会的に抹殺できてしまう状況なのは間違いありません。振り上げた拳の下ろしどころを見誤っているのか、あるいはこの騒動をとことんまで利用しようとしているのか分かりませんが、必要以上に人を陥れると「因果は必ず自分に返る」ことを自覚し、今後の立ち居振る舞いはくれぐれも冷静に…と願わずにはいられません。
今の貴女には馬耳東風の戯言でしょうが、はるか北海道の地からの老婆心を少しでもご理解頂ければ幸いです。
山下 拝
■ 追記 ■ (2014.06.24)
ネットで見つけた画像だが、すごいなこれ…
いわゆる「街の声」なのだが、仕込みもここまでやれば大したものだ。
同じ制作会社が同じ人物に言わせたのは明らかだが、全国網の報道番組でさえ、このような「やらせコメント」が流れる例は枚挙に暇がない。テレビ業界が「視聴者はバカだから気付かない」と公言しているようなものだ。
今さらながら、これが日本におけるテレビの実態なのだ。
だから、ヤジのテロップ捏造など 「お・て・の・も・の」 ざますってか。
- 関連記事
- 塩村あやか議員へ「公開私信」 (06/23)
- 日本の最大禁忌 「フクシマ」 (06/18)
- 由らしむべし 知らしむべからず (06/03)
- 日本維新の会が分裂 (05/29)
- 「9条脳」は今日もファンタジー (05/04)
カテゴリ : 政治政局