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<足立・男児不明>マネキン使い偽装 児相立ち入り時に両親

毎日新聞 6月26日(木)21時30分配信

 東京都足立区の男児が行方不明になっている事件で、両親が今年5月に児童相談所の立ち入り調査を受けた際、マネキンを使って男児の生存を偽装していた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は26日、男児の死亡を隠したまま児童手当など計約43万円を足立区から不正受給したとして、両親を詐欺容疑で再逮捕した。

 再逮捕されたのは住所不定、無職の皆川忍容疑者(30)と妻(27)。両親と子供6人の計8人家族で、男児は生きていれば4歳の次男だった。両親は「生活が苦しく、次男の死亡を届け出ると受給額が減ってしまうので届け出なかった」と容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、両親は今年3月、インターネットのオークションで約1メートルの大きさのマネキンを購入。児相の職員が5月16日、自宅アパートを立ち入り調査した際、他の子供5人とマネキンを布団に寝かせ、全員そろっているように見せかけていた。職員はマネキンとは見抜けなかったが、同課のその後の捜査で偽装が発覚した。両親は児相の調査の直前に近所の複数の知人に「子供を貸してほしい」と依頼し、断られていたという。

 同課は今月、両親が足立区のアパートに据え付けられていたエアコンを持ち去った横領容疑などで逮捕。両親が「昨年3月、朝起きたら次男が死んでいた。遺体は山梨県の河口湖周辺に埋めた」と供述したため、14日から捜索しているが、遺体は見つかっていない。【松本惇、山崎征克、神保圭作】

最終更新:6月26日(木)22時15分

毎日新聞

 

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