【ブラジル・クイアバ24日(日本時間25日)発=渡辺卓幸】日本代表FW本田圭佑(28=ACミラン)は、2018年W杯ロシア大会を目指す。サッカーW杯ブラジル大会、日本コロンビアに大敗し、本田が目標に掲げてきた優勝はおろか1次リーグ突破すらできなかった。この結果に、試合直後は去就について「勘弁してください…」と語ったが、その後“復活”。「初めから次(のW杯)にいくつもり」と打ち明け、「強気しか僕にはない」とこれまで通り“オレ様節”を爆発させた。
――何が足りなかったのか
本田:話すときりがないけど、細かなところの積み重ねです。相手も自分たちより上回っていたと思うし、チャンスを決めることができず、向こうはチャンスを決めた。
――今日は4年間やってきた良さも出ていたが
本田:そうですね。ただ試合を振り返ると、細かなところはありますけど、自分の言ったことに対する責任もありますし、とにかくそれが現実なんでね。非常に惨めですけど、これが現実だし、すべてを受け入れてまた明日から進んでいかないといけない。僕が言うことに、当然ながら信用も下がるし、一からこの悔しさをね、生かすしかないのかなと思います。ただ自分は自分のサッカーしかないし、自分には自分らしくやっていくしか、やり方を知らない。これからも明日からまた前を向き進んでいきたい。
――ブラジルW杯が「集大成」と言っていたが、今大会で代表引退は
本田:いえ。初めから次に行くつもりでしたので。また次を目指したいと思う。
――今までやってきたことが間違っていたと、批判される可能性もある
本田:そういう理論は、日本サッカー界で大きく議論されていくことになると思う。それだけの結果なんで、しょうがないと思いますけど。
――日本サッカー協会の大仁邦弥会長は今のサッカーを評価していたが
本田:何言ってもね。負けたので。ただの負け犬の遠ぼえになってしまう。やはりこういうサッカーで勝たないと、見ている人も魅了されないし。ただ勝っていないので何言ってんの、という話になるんでしょうね。大きく批判もされるでしょうけど、僕はこのスタンスでいくことが個々の選手の成長にもつながると思う。
――世界一を目指すと言ってきた
本田:今ここで言っても、何言ってんだという話になるんですけど、先ほど言ったように俺はこの生き方しか知らないし、自分らしく生き続ける。少なくとも、明日からまたサッカーをできる。チャンスがあるのはすごく幸せだし、サッカーに感謝しないといけない。強気しか僕にはない。
――このサッカーを貫くならいばらの道だ
本田:日本サッカー界を背負って戦っていたわけですから、いろんなことを失う部分もあるかもしれないし、それをまた取り返していかないと。また勝負して一つ結果を積み重ねることで、またそういうものが、みなさんが日本サッカーという船に乗られる日がくる、と信じて前に進むしかない。本当に一から精進してやっていきたい。
――これから日本が勝っていくためには何が必要
本田:もういいですか。今は何を話しても…。