1番でティーショットを放つ橋本千里。4アンダーで暫定2位=茨城・大洗GCで
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◇日本女子アマゴルフ選手権<第1日>
▽25日、茨城県茨城郡大洗町、大洗GC(6346ヤード、パー72)▽曇り、気温23度、風速4・6メートル▽138選手
悪天候で24日から順延となった第1ラウンドが行われたが、夕刻に雷雲接近のため競技中断、そのままサスペンデッドとなり、勝みなみ(15=鹿児島高1年)など39選手が競技を終了できずに、翌日に持ち越した。プレーを終えた中では前週の全米女子オープンで日本人アマ21年ぶりの予選突破を果たし、68位だった16歳の橋本千里(愛知・ルネサンス豊田高1年)が5バーディー、1ボギーの4アンダー、68で回り、暫定2位の好スタートを切った。
今大会は36ホールのストロークプレーの上位32人が、トーナメント形式のマッチプレーに進出。1回戦から準決勝までは18ホール。決勝は36ホールで争われる。
一度は出場を断念した橋本が、順延のおかげで出場可能となり、さらに好スタートを切った。
前週の全米女子オープンで予選を突破し最終日まで戦った橋本。帰国日程の関係で、24日の予定だった第1ラウンドには間に合わない。そこで全米女子の予選を通過した段階で「欠場」と大会側に申し出た。
戦いを終えて成田空港に帰国したのは24日の午後4時30分。そこで第1ラウンドが順延になったことを知った。「出られるかも」。母・和己さん(46)が電話で主催の日本ゴルフ協会(JGA)に連絡。いったんは「ダメ」と言われたが、「橋本選手が第1ラウンドのスタート時間までに会場に移動が可能であることを確認した上で競技委員長が認めた」(JGA広報)として、電話でOKが伝えられた。今大会はプロ競技のようにウエーティングシステム(欠場者が出た場合の選手補充)やレジストレーション(現地での参加費支払いと出場登録)がなく、参加申込み書類提出と参加費を払った時点で出場条件を満たしていた。
この日は2番でボギーも、7、8番と連続バーディー。13番でもバーディーを奪った後、16番では約15ヤードのチップインバーディー。そして17番で7メートルを沈めた。「今日はショットが良かった。前半はパットが入らずに後半入ってくれた」と振り返った。
世界の強豪たちとの競演では収穫もあった。「予選通過したプロはスコアをまとめてきていた」。この日1ボギーに抑えることができたのは、全米女子で実感したことが生きているという。「優勝したいなとは思ってますが、最後まで自分のプレーをすることが目標です」。16歳が女子アマチュア日本一に向かって突き進む。 (櫛谷和夫)
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