アメリカは、世界でも特にマッチョ礼賛、筋肉信仰が強い国だと言われている。よくスポーツの舞台で話題になるステロイド、いわゆる筋肉増強剤であるが、この薬の典型的使用者像というのは、実はプロスポーツ選手ではないのだ。中流以上の30歳前後のホワイトカラーがそれだ。安定した仕事につき、それなりの社会的立場も得たサラリーマンが、次に求めるのが筋肉なのである。別に仕事に必要なわけではない。動機はアメリカ人なら誰でも持っているであろう筋肉に対するあこがれとコンプレックスなのである。
それと比較して日本はあまり筋肉信仰は強くないと言える。男性のセックスシンボルはジャニーズの線の細い美少年達であるし、女性のセックスシンボルもセクシーよりも可愛いが優先される。男性的であることよりも、女性的(身体的に子供っぽい)であることが優先される世の中だ。もちろんマッチョはそれなりにモテるだろうが、アメリカと比べるとその扱いの差は歴然だ。
アメリカには白人、黒人、アジア系、ヒスパニック、中東系など様々な人種がいる。だから日本と比べて多種多様な顔の人が暮らしている。その中で、もし単一の美男子像を作ろうとしたらどうなるだろうか。白人の美男子には黒人の美男子は絶対になれないし、黒人の美男子にはアジア系の美男子は絶対になれない。逆も然りだ。全くタイプの異なる顔が存在している中で、単一の美男子像を作ることは不可能なのだ。肌が白い方が良いのか、黒い方が良いのか、鼻は高い方が良いのか、低い方が良いのか…、というように、生まれもった顔のタイプがある中で一つの理想像を作ることは人種差別につながるので、心情的には避けたいのだ。そこで、すべての男に共通する、競い合うためのルールが必要になる。
それが筋肉である。いかなる人種の男も、鍛えさえすればマッチョになることが出来る(アメリカ人はそう思い込んでる)。筋肉は人種を超えたセックスアピールになるということである。
一方日本では、基本的には皆アジア系なので顔のタイプは皆似通っているし、ブサメンであれイケメンであれ、その理由を先天的な人種、民族に求める人はまずいないだろう。なので、単一の美男子像を想像することは可能だし、そこに先天的不平等は存在しない。ということで、筋肉をアピールする前にイケメンもブサメンも決まっているのである。マッチョになってもイケメンはイケメンだし、ブサメンはブサメンなのだ。
ということで、アメリカ人の筋肉信仰は原始的に見えてより進んだ社会の象徴である、という説を唱えた。もちろんこれは何のデータもない私の思いつきだ。アメリカ人男性の逞しく芳しいヌードを見ていてふと思いついたことだ。でも意外と的を射ていたらいいな。
女性の例だが進化心理学的には、以下のようなことらしい。 欧米:成熟してるほうがモテる。子供を生む能力が十分に備わっていると認識させる見た目がモテる要因。 日本:若いほう...
アメリカのマッチョ信仰は、開拓者精神の名残でしょ。 人跡未踏、せいぜいインディアンがいる程度の荒野を切り開くには、何より力強さこそが必要。 だから男はひたすら強くあるべ...
もう一つ言っておくと、米国に入植してきたような連中は、英国で利権にあずかれなかった連中での次男三男が多い。 貧乏下級貴族の次男三男はイギリス本島の隣の島(なんだっけ?)のレ...
もーわからんやつだな。 ・ 整形率が最も高いのは米国。ステロイドはおそらくそんな感覚。 モテるためなら手段選ばん、という。 ・ 筋肉を鍛えるのは「モテる」=「女性が支...