小が大に勝つには、どうしたら良いのでしょうか?
マーケティングの話は、大企業に参考になる話や事例が多いなどと言われます。中小企業などにとって有効な方法はどういうことがあるでしょうか。
少し古い本ですが、こういう本を読んでみると、考え方がわかると思います。
- 作者: ジェイ・C.レビンソン,Jay Conard Levinson,竹村健一
- 出版社/メーカー: 東急エージェンシー
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 9回
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ゲリラマーケティングとは何か?
「マーケティングとは顧客があなたの商品やサービスを買い、レギュラーベースの得意客になり始めたとわかった瞬間から、あなたのビジネスをプロモートするために実施するすべての手段である。記憶すべきキーワードは、「すべての手段」と「レギュラーベース」の二つである。」(p.16)
定期的な得意客を得るための、すべての手段。これが、ゲリラマーケティングということです。
本書では、たくさんの手法が紹介されています。ネットがない時代の本なので、ネットの手段は紹介されていませんが、様々な方法があるということがわります。
そして、それらは、あまり高額な予算を必要とはしません。しかし、次の秘密にあるように、計画や献身を必要とします。
マーケティングの十の秘密
「1 あなたは自分のマーケティング計画に献身しなくてはならない。
2 あなたはその計画を投資とみなさなければならない。
3 あなたはその計画に一貫性を持たせなければならない。
4 あなたは見込客にあなたの会社を信用させなくてはならない。
5 あなたは献身するためには忍耐強くなければならない。
6 あなたはマーケティングが一揃いの武器であることを理解しなければならない。
7 あなたは利益とは売上げに伴うものであることを理解しなければならない。
8 あなたは会社が顧客に便利になるように経営しなくてはならない。
9 あなたのマーケティングに驚きの要素を加えなければならない。
10 武器の有効性を判定するために物差しを使わなければならない。」(p.37−38)
秘密というよりも、基本というところでしょうか。
計画をして、会社を信用してもらって、購入してもらう。
そういうことがマーケティングには必要ということです。
まずは基本から
こちらの記事でマーケティングの重要性について書きました。
なぜ、マーケティングは重要なのか? - ビジョンミッション成長ブログ
まずは基本を知っておくと、そのあとに応用が利きやすいです。
応用から入って、基本に戻るでも、どちらでも良いのですが、いずれにしても、基本を押さえるというのは、必要だと思います。
成果が出るには、どれくらいの期間がかかるか?
早くて3ヵ月、6ヵ月は考えたいということです。今はネットがあるので、それなりの成果であれば、これより早くある程度の成果が出ることもあると思いますが、やはりこれぐらいの期間は必要でしょう。
それだけ忍耐がいるということです。
それなりの時間がかかるということを認識しておいて、うまくいかなかったら修正する。そういう心構えが重要ですね。
小が大に勝つには?
抜け目なく、低予算でもできることで、なるべく効果の高いことを、計画的にかつ粘り強く行う。
こういうことが必要なのだということが、本書を読んでみるとわかります。
手段の選び方、広告費用の削減などについても書かれています。手段が少し古いところがあるのですが、それでも今も有効なものや考え方があると思います。手段は古くなるけれども考え方などは有効というのは、ノウハウモノの本の場合はそういうことはあります。その点よりも、有益なところを自分なりに見つけて使っていく。こう考えるほうがより建設的なように思えます。
規模が小さいものが、どうやって知ってもらうのか。その考え方を知りたい方に参考になるところがある一冊ですね。
これからのマーケティングとは?『コトラーのマーケティング3.0』 - ビジョンミッション成長ブログ
- 作者: ジェイ・C.レビンソン,Jay Conard Levinson,竹村健一
- 出版社/メーカー: 東急エージェンシー
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
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