放火容疑で男を再逮捕 門司、新聞配達の情報悪用か
福岡県警は26日、北九州市門司区の民家に放火し、現金を盗むなどしたとして、現住建造物等放火と窃盗などの疑いで、同区下二十町の無職喜多原義隆容疑者(42)=別の非現住建造物等放火未遂などの罪で起訴=を再逮捕した。県警によると、喜多原容疑者は当時、朝日新聞販売所の配達アルバイトをしており、「女性が(販売所側に)配達を止めるよう連絡したので留守だと分かっていた」などと説明しているという。県警は新聞配達の情報を悪用したとみている。
再逮捕容疑は、2010年10月23日午後10時20分ごろ、門司区伊川の女性(90)宅に侵入し、現金約144万円などが入った金庫を盗んだ上で、火を付けて木造2階建てを全焼させた疑い。女性は1人暮らしで、出火当時は留守だった。
県警によると、同区内では09年から今年3月までの間、民家が焼け、盗みの被害に遭った可能性がある火災が10件近く発生。いずれも1人暮らしの高齢者の留守宅から夜間に出火しており、県警は関連を調べる。
朝日新聞西部本社販売第1部は「取引先である新聞販売所の元アルバイト従業員が再逮捕されたことを大変重く受け止めている。販売所に従業員への教育を徹底するよう強く求める」とコメントした。
=2014/06/26付 西日本新聞夕刊=