【速報】スウェーデン「非実在青少年」裁判 スウェーデン最高裁が起訴自体を批判し無罪判決
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『非実在青少年〈規制反対〉読本』
(サイゾー)
本日16時頃、シーモン・ルンドストローム(Simon Lundstroem)氏から届いたメールによれば、スウェーデン最高裁判所は性的なポーズをとる女児を描いたイラスト39点をパソコン内に所持していたとして児童ポルノ罪で起訴されたルンドストローム氏(記事参照)に対して、無罪判決を下した。
早速、本人に電話で詳細を確認したところ、(「今、船に乗っている」とのことで長くは話せなかったが)判決で裁判所は、検察側の訴えを「却下」あるいは「忌避」(日本語の法律用語でどれが正当かは確認中)し、「(問題となった39点のイラストのうち)1枚はリアルなので有罪になる可能性も考えられる」としながらも「犯罪として成立しえるものではない」と、ルンドストローム氏をイラスト所持を事件化し起訴したこと自体を批判しているという。
現地の大手日刊紙『スヴェンスカ・ダーグブラーデット』と『ダーゲンス・ニュヘテル』の電子版を確認したが、まだ判決については報じられていない。
ルンドストローム氏の友人でもある翻訳家の兼光ダニエル真氏は
「想像上の未成年者を表現することへの規制をもっとも強めている国の最高裁が、このような判決を下したことは、欧米においても“児童ポルノ”の概念に様々な議論があることを示している。今後も、児童の福祉を理由に、思想信条に国家が踏み込む行為を許してはならない」
と話している。
判決文など、詳細な情報が入手でき次第、続報をお届けする。
(取材・文=昼間たかし)
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