「GLG13」のセリフ → 本人のセリフ 戻る
・・・・・・・・・おれを呼んだのは・・・・・・・・・ベルリン問題を聞かせるためでは、ないだろう・・・・・・・・・ビジネスの話を始めてもらおうか・・・・・・・・・
話に修飾は不要に願おう・・・・・・・・・おれに何を言いたいのか、話を簡潔にしてくれ・・・・・・
おれは宝捜し屋じゃあないし興味もない・・・・・・・・・・・・あんたの期待にゃあ答えられそうにない・・・・・・・・・・・・
たしかにおれは趙秀峰のヨットに行き・・・・・・・・・おまえの抹殺を趙秀峰に依頼された・・・・・・・・・しかし、おれは二重の依頼を引き受けるのは・・・・・・・・・好まない!・・・・・・・・・・・・
いいだろう・・・・・・・・・・・・銃殺刑という形で、この仕事が成立している限り・・・・・・・・・もっともな条件だろうからな・・・・・・・・・・・・・・・
侵入が困難な守りの固い所ほど・・・・・・・・・脱出への備えは甘いものだ・・・・・・
”夜間飛行”(ヴォス・ド・ニュイ)・・・・・・・・・悪くない香水だ・・・・・・・・・・・・・・生まれて初めてつけたにしてはムードにも合っている・・・・・・・・・・・・・・・香水というものは使っているうちに個人の体臭と混り合って独特の匂いを作るものだ・・・・・・・・・ ところが、おまえにはそれがない・・・・・・・・・生のままの”夜間飛行”だ・・・・・・媚(こび)を売るはずの女が初めて香水をつけたとは、どういうことだ・・・・・・・・・?
射撃で、太陽を背にした時と、これを正面にした時とでは、標的に距離的な誤差が生じる・・・・・・・・・誤差というより、太陽を正面にした時は標的を近くに錯覚しやすいのだ・・・・・・ さらに、燃えたつ砂漠のかげろうは望遠照準(スコープサイト)に、標的をゆがめて映す・・・・・・・・・400メートル以上の遠距離となれば、なおさらの事だ・・・・・・・・・
案内役が女である事の説明はいらん・・・・・・・・・男であろうと女であろうと、案内役としての役目を果してくれればいい・・・・・・・・・
金を得る手段が金の本質を変えるとは思わない・・・・・・・・・おれはただ依頼の内容が納得できるものかどうかを・・・・・・・・・知りたいだけだ・・・・・・・・・
・・・・・・闇の中で身をさらしているほど・・・・・・自信家にはできていない・・・・・・!ただ、それだけのことだ・・・・・・
依頼者が敵でない、という保証は、どこにもないし・・・・・・・・・おれの仕事に、そんな定義は生まれはしないしな・・・・・・・・・
おれにとって・・・・・・・・・依頼人がどんなタイプの人間か、ということは関係のないことだ・・・・・・・・・仕事の上で、おれの”約束事”を守ってくれれば、それでいい・・・・・・・・・
見知らぬ女からバレーの入場券が送られてきたんだ・・・・・・・・・敵でないという保証は、自分で探すよりしかたがない・・・・・・・・・
おれが、うさぎ(ラビット)のように臆病だからだ・・・・・・・・・だが・・・・・・・・・臆病のせいでこうして生きている・・・・・・・・・
虎(タイガー)のような男は、その勇猛さのおかげで早死にすることになりかねない・・・・・・・・・強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命をちぢめるものだ・・・・・・・・・
女に打たせて おれに痛みのうえに 屈辱感を味わわせようというのか・・・・・・?一見紳士風、裏を返せばドラキュラ好みの・・・・・・アングロ・サクソンの考えそうなことだ・・・・・・・・・
思いつきだけで行動するのは・・・・・・愚か者のすることだ・・・・・・・・・それを得意げに話すのは、もっと愚か者のすることだ・・・・・・・・・
あんたには、人間の欲について勘違いしているようだな・・・・・・・・・”自分を納得させる”ため、には、物欲を捨てると、いう”教え”もあるんだ・・・・・・・・・
それも違うな・・・・・・・・・”感情”と”規律”は本質的に違うものだ・・・・・・・・・
イスラム教、イスマーイール派の秘密結社・アサシン団の本拠地に・・・・・・・・・正面切って入ってくるほど おれには度胸がない・・・・・・・・・たとえ、それが招待されたものであっても、な・・・・・・・・・
相手が何者であろうと、武器を持った人間を前にして話せるほど、おれは自信家じゃあない・・・・・・・・・散弾銃(ショットガン)のタマをぬいてもらおう・・・・・・・・・
ヌオールズはチェスの好きな男だ、と聞いている・・・・・・・・・そんな男の仕掛けた罠の中で・・・・・・・・・ヘタにもがいては、術中におちいるだけだ・・・・・・・・・なりゆきにまかせてみよう・・・・・・・・・
このことが・・・・・・・・・依頼の条件につくのなら、この話はなかったことにしてもらおう・・・・・・・・・おれは、仕事に助手(アシスタント)が必要となれば自分で選ぶ・・・・・・・・・押し付けられた助手は、かえって足手まといになるだけだ・・・・・・・・・
仕事に移る時は・・・・・・・・・人間を”殺す”・・・・・・・・・なんて、考えないことだ・・・・・・・・・
”事(こと)”を処理する、と考えるだけでいい・・・・・・・・・でないと・・・・・・筋肉の”緊張”を、みる・・・・・・・・・
依頼者に、ストレートに会うと・・・・・・・・・ときどきトラブルが起きる・・・・・・・・・依頼者がすべてこっちに好意を持っているとは限らないからな・・・・・・・・・
だから・・・・・・・・・あんたにひとりになってもらう時間を指定したまでだ・・・・・・・・・
・・・・・・・・・この世界は、病的な用心深さと、それ以上の臆病さを持ちあわせている奴だけが、生き残れる資格を持っているのだ・・・・・・・・・
いろいろやってくれたが・・・・・・・・・資料(ファイル)は完全じゃなかったらしい・・・・・・・・・事故のケガによる身体マヒのことは、おれにもわからないが・・・・・・・・・”クスリ”によるマヒは、へたな医者よりおれはくわしい・・・・・・・・・
”策”を弄し過ぎたということだな女医(ドクター)リタ・・・・・・
おまえ・・・・・・・・プロの掟を知っているな?
奴は・・・・・・・・・アドルフはおれの動きも知っていた・・・・・・・・・プロは二重に仕事を引き受けないことだ・・・・・・・・・
おれには・・・・・・・・・昔ばなしをする趣味はない・・・・・・・・・
おんなとねる時は・・・・・・おれの方から相手を選ぶことにしている・・・・・・・・・出て行ってくれ・・・・・・・・・
あの鍛冶屋・・・・・・・・・ただの鍛冶屋にしておくのは惜しい腕だよ・・・・・・・・・・
その通り・・・・・・・・おまえたちの”仲”をたしかめた上で・・・・・・・・・依頼遂行!
・・・・・・・・・暗い所で同じ場所にじっと立っていられるのは・・・・・・・・・そこにいるのが自分だけと確認できる時だけだ・・・・・・・・・
これで・・・・・・あんたも、ヘンリー・バーナードと同じように・・・・・・・・・俺を、裏切った事がはっきりしたわけだ・・・・・・・・・依頼者が俺を裏切った時・・・・・・俺がその決着をどうつけるかは、知っているな?・・・・・・・・・
おれは・・・・・・・・・真贋論議に何の関心もない・・・・・・用件に入ってくれ・・・・・・
・・・・・・おれには絵の真贋などはわからない・・・・・・しかし、人間の目の動きの真贋はわかるつもりだ・・・・・・・・・
あんたもいったように・・・・・・俺にも浅からぬ因縁にある相手だ・・・・・・・・・いずれは決着をつけねばならない”相手”だ・・・・・・・・・
今後、二度と俺の複製品を創ったら、・・・・・・製造者も、必ず・・・・・・抹殺する・・・・・・!!
たとえ、それがどんな”理由”であろうとも・・・・・・だ!
悪いが・・・・・・・・・話したように・・・・・・俺は、別な仕事を引き受けているのだ・・・・・・・・・両方の仕事はできない・・・・・・・・・
・・・・・・・・・あきらめてくれ・・・・・・・・・
国際政治の表舞台では犬猿の仲だが、貴金属の生産高1、2位の国同士・・・・・・国際市場を支配するために、手を握るのは当然・・・・・・・・・それが商売(あきない)というものじゃなかったか・・・・・・・・・
”男”・・・・・・・・・なら、他をあたってくれ・・・・・・・・・少なくとも、”女と暮らしてもいい”と思ってる男をな・・・・・・・・・
”証人”は消せ・・・・・・殺人者の”鉄則”だ・・・・・・・・・
では・・・・・・・・・日本人はどうなるのだ?・・・・・・・・・アジア人同士は?・・・・・・・・・国境や人種を前提としている以上、”おなじ穴の貉(むじな)”・・・・・・だ。所詮、狭いところで寄り添って生きていく類(たぐい)の”人間”だ!・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・紛争あるところに兵器あり・・・・・・・・・武器に国境はないからな!・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・証人喚問を恐れて逃亡・・・・・・・・・有罪(ギルティ)!
隣の部屋には、おまえの家族がいる・・・・・・・・・無理はしたくない・・・・・・・・・
・・・・・・・・・なんとでもいってくれ・・・・・・・・・契約を守れなかったんだ。カネは返す・・・・・・
・・・・・・・・・ひとの価値観をとやかくいう気持ちはない・・・・・・・・・俺にあるのは、仕事を引き受けるにあたっての・・・・・・・・・約束事だけだ・・・・・・・・・
・・・・・・・・・男の仕事場というのは、人柄がよく出るものだ・・・・・・・・・あんたが経営するこの店を見ていると・・・・・・・・・あんたが、律儀で、信念に生きる人間だということが、よくわかったよ・・・・・・
俺は・・・・・・この目で見たことしか、信用した事がない・・・・・・・・・
すわらないのは、ただの習慣にすぎない・・・・・・・・・気にしないでくれ・・・・・・
・・・・・・・・・大事な肉親の写真を粗末にはしたくないだろう・・・・・・・・・返しておこう・・・・・・・・・
1件の依頼人は、つねに1人と決めている・・・・・・だがその1人だけの依頼に固定しようと・・・・・・・・・考えたことはない・・・・・・・・・
スコープを使えば・・・・・・ここは回りの建物から自由に狙撃できる・・・・・・・・・そこへ身をさらすほど俺は自信家じゃないだけだ・・・・・・
断っておくが・・・・・・・・・依頼理由のウソも、依頼者の裏切りも・・・・・・・・・俺は許さない!
・・・・・・10%の才能と20%の努力・・・・・・・・・そして、30%の臆病さ・・・・・・残る40%は”運”だろう・・・・・・な・・・・・・
俺との契約、仕事内容は・・・・・・・・・俺と、あんたとしか知らないはずだな・・・・・・? 弁明があったら聞こう!・・・・・・・・・
それだけではないようだな・・・・・・バッグの留金がはずしてある・・・・・・
知ってたわけじゃあない・・・・・・初対面のサムソンを百パーセント見方だとは信用してなかっただけの事だ・・・・・・
・・・・・・爆薬と狙撃銃があれば十分だ・・・・・・
・・・・・・”他の組織(シンジケート)に左利き(サウスポー)のジョーの腕をとられたくはない、始末してくれ”・・・・・・これが、依頼内容だ・・・・・・依頼に、”命を取れ”の言葉はなかった・・・・・・・・・
・・・・・・脚を大切にするバレリーナが、ハイヒールを履くのか・・・・・・?
国外に来ている本物の日本人記者なら、頭を下げると言う日本流の挨拶を、わざとらしくはしないものだ・・・・・・
本当のことを・・・・・・話してもらおう、か・・・・・・
わかった・・・・・・”話”に、うそはないようだ・・・・・・
・・・・・・あんたが死ぬ時に、俺が生きている、という保証はない・・・・・・
言っておくが・・・・・・俺は、上着のボタンのかかっていない男の同席は・・・・・・許さない!
銃口を人に向ける時は・・・・・・引き金を引く時、だ・・・・・・
それに言っておくが・・・・・・銃を手にしている時は、絶対に俺の背後(うしろ)に立つな・・・・・・つい手が出てしまう・・・・・・お前を殺したくないんでな・・・・・・
体型は同じでも、文官と武官とでは その筋肉の動きがまったく違うものだ・・・・・・
・・・・・・俺は・・・・・・依頼人に、二度会う事は、好まない・・・・・・
・・・・・・・・・あんたが、なにを考えようが・・・・・・俺は、仕事の契約さえ、守ってくれれば、それでけっこうだ・・・・・・
・・・・・・俺は、依頼人と、二度会う事は好まない・・・・・・
あんたの依頼はわかった・・・・・・しかし、俺は、同時に複数の依頼は、受けない・・・・・・
断る・・・・・・俺は”狙撃手(スナイパー)”だ・・・・・・狙撃(スナイプ)を請け負うのが、俺の仕事だ・・・・・・それ以外のコトを、引き受ける事は、ない!
俺は・・・・・・仕事を引き受けると言ったが、スケジュール管理を頼んだ覚えはない・・・・・・
・・・・・・空に浮かんだ気球と違って、谷底から上昇してくる気球、それも黒い気球となると発見しにくいものだ・・・・・・気づかなかった事を悔やむ必要はない・・・・・・・・・運がなかっただけだ・・・・・・
・・・・・・ウデに自信のある二人が、いつまでも二人で、相手を待っている可能性はむしろ薄い・・・・・・・・・それだけのコトだ・・・・・・
苦い・・・・・・誇りは気高いが、過剰になれば傲慢だ・・・・・・それは苦々しいだけだ・・・・・・
俺への依頼に、修飾はいらない・・・・・・必要な事実が伝わればいい・・・・・・
ある機密とか、ある事件とか、あいまいな説明は、やめろ・・・・・・
同時に用件を聞くほど、俺は器用じゃあない・・・・・・話すのは一人でいい・・・・・・
・・・・・・俺は与えられた条件の、技術的な範疇(はんちゅう)にしか、興味はない。・・・・・・条件は、それだけか・・・?
パコは、俺がとりもどしてくる! あんたは残れ・・・・・・あんたたちへの”恩返し”というんじゃない・・・・・・やつらには俺個人の貸しがあるんだ・・・・・・俺のけじめだ!
植物園の説明がいつまで続くのだ・・・・・・? その説明は依頼内容に関係あるのだろうな・・・・・・?
・・・・・・相手を間違えたようだ。俺の仕事内容に救助はない・・・・・・
俺の評価に対する気遣い(きづかい)など無用だ・・・・・・・・・狙撃の目的は・・・・・・?
俺がなぜ、ハン・ミンの情報を持っているかは、あんたに関係のないことだ・・・・・・そのまま話を続けてもらおう・・・
アヒルの放し飼いは、単純な方法だが、有効な警報装置だ・・・・・・
それから先の事は俺の仕事だ。心配してもらう必要はない! 質問に答えろ。
・・・・・・俺は、原潜には、なんの興味もない・・・・・・俺が引き受けるとすれば・・・・・・”対テロ”としての”仕事”だ。それが、結果的に原潜を守る事になったとしても、俺にはなんの関係もない事だ・・・・・・
ところで・・・・・・俺への依頼の”約束事”は知っているな・・・・・・? 依頼者が、俺を罠にはめたり、裏切ったりした時は・・・・・・・・・
うっかり他人に話してしまった。などという言い訳はしない事だ・・・・・・それも、りっぱに裏切りだ!
間違っても・・・・・・俺に血液を腸チフス検査の目的以外に・・・・・・使わない事だ・・・・・・
断っておくが・・・・・・・・・残った俺の血液は、焼却処分にする事だ・・・・・・くれぐれも・・・
俺は・・・・・・あんたの回想に付き合うために、ここへ来たつもりはない・・・・・・
あんたが、カベクとどんな関係だろうと俺には関わりのない事だ・・・・・・
お前が話さなければ、次の誰かに質問するだけだ・・・・・・役に立たない情報源(ソース)は・・・・・・処分する・・・・・・
救う?
・・・・・・俺には関係のない事だ・・・・・・俺は”救出者”じゃない・・・・・・俺は、その人に危害を加えようとする者を、排除するよう依頼されただけだ・・・救出者じゃない・・・
”利き腕を”人にあずけるほど、俺は”自信家”じゃない・・・・・・だから握手という習慣も・・・・・・俺にはない。
あんたに、噂通りのウデが・・・・・・本当にあるのかどうか、この”手”で確かめたい。
よし・・・・・・では・・・・・・極秘空域に関しての、すべてのフライトプランと、偵察衛星による捕捉データを、二十四時間以内に提出してもらおう。それが不可能なら・・・・・・今回の”依頼(コミッション)”の遂行は中止し、この依頼に関与したものすべてを、抹殺する・・・
長話は無用だ。YESかNO、で答えろ!
・・・・・・カルロンテはフランス一厳重なサンテ刑務所の独房の中だ・・・・・・外からの射撃チャンスは、ない・・・・・・
どうやら我々は、同じ鳥を見て、違う鳴き声を聞いているようだな・・・
・・・・・・俺に、”仕事”を依頼するのに大義名分はいらない・・・・・・依頼する本当の”理由”を、聞かせてくれればいい・・・・・・
それはそれ これはこれだ・・・・・・ルールさえ守れば、何をしようと勝手だ・・・・・・じゃあ・・・・・・
俺が何人か、推測するのは勝手だが・・・・・・俺の仕事の遂行能力とは関係あるまい・・・・・・本題に入ってもらおう・・・・・・
俺は・・・・・・未だかつて・・・・・・依頼者側が裏切らない限り・・・・・・依頼者との契約に反した事は・・・・・・一度もない!
・・・・・・捨てガネになってもいいのだな・・・・・・?
プロのお前が可能だと思ったのなら・・・・・・後は、俺の責任という事だ。
・・・・・・世話になった・・・・・・
俺は・・・・・・それがどんな権力だろうと、特定の相手を顧客゜に持つ気はない・・・・・・
この場を逆転できる手段があったのなら、よけいな口を利いてないで行動する事だ・・・・・・
わかった・・・・・・だがそのバッカードを消しても、大企業は多国籍だ、癌細胞のように、転移するぞ・・・・・・
・・・・・・ボートが、流されていなかった・・・・・・湖に浮かぶボートといえど風で少しは流されるものだ・・・・・・それに・・・・・・レンズの光というものは自然の光じゃあない・・・・・・
こんな場所で同じ種類の人間が邂逅するのを、偶然と考えるほど、俺は楽天家じゃない・・・・・・
ならば・・・・・・なぜその引き金を引かない? 臆病者ほど、お喋りだと、いう事だ・・・・・・
・・・・・・手の動きに迷いも戸惑いもなかった・・・・・・見事な腕だ・・・・・・
俺への依頼はその男のボディーガードの様だが、俺の仕事ではないようだ・・・・・・俺は基本的にボディーガードは引き受けない・・・・・・
・・・・・・プロならそう簡単には諦めない・・・・・・逆に、俺がいるのを知ったら、それ相応の準備をして、攻撃してくるはずだ・・・・・・
それ以上は言わないでいい・・・・・・ここから先は・・・・・・あんたの範疇ではない・・・・・・あんたが依頼を告げたら二度と神に仕える事が出来なくなるはずだ・・・・・・復讐という行為には資格が、いる・・・・・・あんたにはそれがない・・・・・・これは、俺の仕事に対するケジメの範疇に入るものだ・・・・・・
二度の偶然はないっ!!
・・・・・・引き受けるには、情報不足だな・・・・・・その超巨大砲が何者によって設計されたのか・・・・・・も、わかっていない・・・・・・
あんたの命を預かった覚えはない・・・・・・
庭いじり(ガーデニング)の知識は・・・・・・用件のうち、か・・・・・・?
・・・・・・それにしてもこの男、彼が、俺の仕事の目撃者であるように、この男から見ても・・・・・・俺は、彼の仕事の”目撃者”だったはずだ・・・・・・それなのにこの男は、俺の始末をしようとはしなかった・・・・・・俺を同業者と見ての、油断なのか・・・・・・?
依頼時の説明と違い・・・・・・ケンダルのスキーの腕はまるで、素人だった・・・・・・
依頼内容に偽りのある事を、俺は、許さない・・・・・・
初対面の相手に、相手の知識もなく、直接会うほど、俺は自信家でもないし、陽気には出来ていないので、な・・・・・・
その約束が履行されなかった場合、あんたらが俺を雇ってモグツを消させた事を全世界に公表すると共に、・・・・・・全員の命で埋め合わせてもらうが・・・・・・その覚悟はあるな・・・・・・?
・・・・・・・・・アクシデントで、こんな事態になっているのか? それとも、何者かが俺の依頼ルートを潰そうとして故意に、何か仕掛けてきたのか? はっきりさせなくては・・・・・・
・・・・・・俺が、この国に来ない事で、この国の平和が維持されると考えるなら、原因と結果を取り違えている・・・・・・世界に俺がいるからテロが起こるのでは、ない。テロが起こるから、俺が、存在するのだ・・・・・・
俺に敵対する者・・・・・・裏切る者は俺の手でカタをつける! それが俺のルールだ・・・・・・
覚えておく必要のない過去は、早く忘れる事だ・・・・・・
・・・・・・このビルのエレベーターのドアは、シースルーになっているから、な・・・・・・こんなエレベーターで、五十階まで上って来るほど、俺の仕事は、”柔和”じゃない・・・・・・
・・・・・・俺は、依頼人が俺に隠し事をするのを、好まない・・・・・・
お前じゃなく、本当の依頼人であるあの男から、話を聞かせてもらおう・・・・・・
一つだけ確認しておくが、・・・・・・今の依頼内容に嘘偽りは、ないな・・・・・・?
犯罪捜査を生業とするFBIと、非合法の諜報活動を生業とするCIAでは、自ずと眼付きや、身のこなしが、違ってくるものだ・・・・・・
俺が、一つの仕事でその依頼人に二度会うときは・・・・・・その理由を承知しているな、ハミルトン?
俺は、依頼人の嘘を、決して許さない・・・・・・
ホテルの従業員も調べないで部屋を取り、待っているほど、俺はのんびりとはしていない・・・・・・
娼婦は・・・・・・客を”男”だとは、思わない事だ・・・・・・
俺は、ただ・・・・・・依頼者が絶対的に求める、技量と、価値観を身につけるよう心がけているだけだ・・・・・・
冷静になれ・・・・・・静かに話すのだ・・・・・・
俺の”仕事依頼”に必要なのは・・・・・・”真実”だ・・・・・・
一、二、三、四、五・・・・・・・・・
直径三〇センチの換気扇の羽根が、一秒に二回転・・・・・・羽根の隙間は十度、外周部を狙った場合にブレット(弾頭)が占める幅は二度。
一二〇分の一秒の間に、厚さ五センチの羽根を直径一・二センチのブレットが通過し終えればいい。秒速七・五メートル以上の速度があれば狙撃が可能という事か・・・・・・
非常時に最も危険なのものは、危険そのものよりもそれを恐れる人間が起こす、パニックだ・・・・・・
危険は・・・・・・爆弾が仕掛けられている限り、機内に居ても、同じ事だ・・・・・・
それに、俺は犠牲になる気はない・・・・・・自分が生き抜くために、やるのだ・・・・・・
一介のCIA職員が俺への依頼料を苦もなく払えるとなればその素性が気になるのは当然だろう・・・・・・
それに俺は、依頼を引き受ける前に依頼人の事を調べるのが、常だ・・・・・・
俺は”狙撃に対しての条件”は受け付ける・・・・・・が、”依頼そのものに対しての条件”の申し込みは流儀じゃない、他をあたってもらおう・・・・・・
あれが、人目にふれないまま、伊東の死と共に焼失するなら願ってもないが・・・・・・そのような幸運をあてにするわけにもいくまい・・・・・・いつか折をみて動く必要がありそうだ・・・・・・
ただし・・・・・・狙撃の結果・・・・・・
あんたが期待するように事態が展開するかどうか、は俺にも保証できない・・・・・・が・・・・・・
人は死なない・・・・・・(中略)
爆発物ではない だれも傷ついたりはしない・・・・・・約束しよう。
お前が本物のプログラマーなら、わずかな可能性でも探るはずだ・・・・・・
この時期に人種の違う五人が揃っての依頼(リクエスト)となれば・・・・・・依頼内容の想像はつく・・・・・・
・・・・・・お前の目は、死にゆく者の目ではなかった・・・・・・死に直面した者の目は・・・・・・なんとも言えない光を帯びる。その目を俺は何度も見て来た・・・・・・コンピュータも知らない、その目を・・・・・・
その目・・・・・・だ!
なぜ、・・・・・・依頼主であるインドの本音を説明しない・・・・・・?
腕があっても無経験なパイロットに、命を預ける勇気は、俺にはない・・・・・・
輸血は断る・・・・・・
予定された軌道から予定された場所を予定された速度で狙撃するのだ・・・・・・スコープは必要ない・・・・・・
どんな要塞にも・・・・・・構造上の弱点は必ずある・・・・・・
あんたの目的など俺には興味の無い事だが・・・・・・あんたは危険を冒して俺を救った・・・・・・
借りは返す・・・・・・俺に、出来る事があれば、いつでも呼んでくれ・・・・・
・・・・・・あれだけの道具で・・・・・・たいしたものだ、Dr.ノイマン・・・・・・
今が約束の時間だ・・・・・・そっちが早く来すぎたのだ・・・・・・
俺に連絡(コンタクト)をとった人物から、俺のルールを聞かなかったのか・・・・・・?
お前は南アを救うどころか、危機に陥れようと、している・・・・・・
もういい。お前は俺の依頼人になるには不適格だ・・・・・・
札束を積んだからといって、誰もが世界に手を出す資格があるわけではない・・・・・・
言ったはずだ・・・・・・札束と資格は・・・・・・別だ、とな・・・・・・ それに、殺人の目撃者となったお前が、このまま生きて帰れると・・・・・・思っているのか・・・・・・?
・・・・・・あんたは俺に教祖の狙撃を依頼しながら、その実は、引火性催涙ガスを発火させる目的で狙撃させた。・・・・・・つまり、俺に偽りの依頼をしたという事だ・・・・・・これは、俺のルールに反する・・・・・・
ネットの中では、大人も子供も、男も女もないんじゃないか?
死の恐怖・・・・・・恐怖だけが我々を危険から遠ざけてくれる。
そうすれば生き残っていく事ができる・・・・・・俺は・・・そうしてきた・・・・・・
演出効果は、俺の仕事では、ない・・・・・・
覚悟の死、か・・・・・・
それはあくまでも”結果”だろう。俺は、依頼された通りの仕事を終えた・・・・・・
俺は、依頼に対して、全力を尽くして遂行する・・・・・・そして、その結果に生じるすべての責任を負うのも、俺のルールだ・・・・・・
SDCに入り、十二気圧に体を馴らし深海に潜る事は、生命維持装置を管理する他人に命を委ねる事だ。俺のルールにはない・・・・・・この仕事は断る・・・・・・
お前の役目は、・・・・・・決められた時間と場所に、俺を回収しに来れればそれでいいのだ・・・・・・
このミッションが成功するもしないも、お前の上官が、俺との約束を守れるかどうかにかかっている・・・・・・それ以外の心配は・・・・・・無用だ・・・・・・
・・・・・・時代を逆行させる事は、誰にも出来ない・・・・・・思い出は懐かしむだけにしておく事だ・・・・・・
イカサマを仕掛ける奴は騙す相手を自分よりバカだ、と見下してかかるから・・・・・・相手が一枚上手のイカサマ師だと思わないものだ・・・・・・
イカサマをして手に入れた情報ならばこそ正しいと思い込むだろう・・・・・・何重にもセキュリティが掛けられている企業や、政府のコンピュータの最重要機密事項・・・・・・ハッキングによって得た情報は不法だからこそ、正しく思える・・・・・・
俺には興味のない事だ・・・・・・本題に入ってもらおう。
・・・・・・うしろの守りを固めるのは、プロとしての鉄則だ・・・・・・それと、敵と遭遇したら迷わず引き金を引く、これも・・・・・・な。
依頼者の素性を探るのは・・・・・・俺の基本ルールだ・・・・・
・・・・・・力仕事だけは男の存在を認めると、いうわけか・・・・・・
・・・・・・宗教というのは、便利なものだな・・・・・・
気にしなくていい・・・・・・仕事に忠実な男は信用できる・・・・・・
・・・・・・毛利元就の話をしたいのなら、お門違いだ・・・・・・本題に入ってもらおう
もし、俺を拾ったら、余計な口は利かず、まっすぐ空港へ向かう・・・・・・と、いう契約だったはずだが・・・・・・?
依頼者の立場が・・・・・・世に正当と思われているかどうか、は、俺が仕事を受ける条件に、入ってはいない・・・・・・
いや・・・・・・あんたは十分にやってくれた・・・・・・あとは俺がやる。操縦を交代しよう。あとは、俺にまかせろ。
・・・・・・お前のような人間を・・・・・・俺は、もう一人、知っている・・・・・・
オンライン上で、どれだけ固いセキュリティを誇っていても、だからこそ、そこで油断してオフラインの、現実世界での防御が甘くなる・・・・・・
・・・・・・容姿や言葉だけで俺を同胞と、判断するのは勝手だが、それは、日本人が持つ一番危険な、センスだな・・・・・・
・・・・・・どんな銃でもサバンナを100キロ以上のスピードで疾走してきて・・・・・・狙撃直前に、ゼロ・インをしないで仕事をする、そんな自信は、俺にはない・・・・・・
・・・・・・普通の世界なら未熟は恥じることでは無い・・・・・・だが、俺たちの世界では、未熟なものに、”いつか”は、決して訪れない・・・・・・
その”正義”とやらはお前たちだけの正義じゃないのか?
聞くが・・・・・・イザー・ハレル爺さんは、相変わらず、オレンジ作りに精出しているか・・・・・・?
俺は・・・・・・"一人の軍隊"だ。
・・・・・・俺が、情報ソースを漏らすと思うか?
・・・・・・あんたがどんな人生を送って来たか・・・・・・俺には興味がない・・・・・・俺が依頼の中で知りたいのは、その依頼内容が、俺の仕事として納得できるかどうか、だ・・・・・・ボディーガードなら他を当たってくれ・・・・・・
約?・・・・・・
情報は紛れ、錯綜するものだ・・・・・・だが、そのリスクを想定し、ダメージを最小限にするために、フォローするのがプロだ・・・・・・
俺は、仕事に入る前・・・・・・それが情報不足だと思った時にはその道のプロを雇う・・・・・・そして雇う時には相手を選ぶ・・・・・・選んだ相手が俺を裏切らない限り、相手の調査を信じて行動するしかないと思っている・・・・・・
目が、あざむくのなら・・・・・・はっきり見るのをやめればいい・・・・・・
では・・・・・・依頼人と二人だけにしてくれ・・・・・・
悪いが・・・・・・その依頼は受けられない・・・・・・
依頼を受けられない事情を説明する義務は、ない・・・・・・話は終わりだ。
俺は・・・・・・師事する人間を間違えた事は、ない・・・・・・ だから・・・・・・今日まで生き延びてこられた。
俺は、自分の技量を、確認したいのだ!
あんたはカネをとらないと言うが・・・・・・善意に甘えるほど危険なものはない、とも、俺は学習している・・・・・・
だが・・・・・・知りすぎている奴は・・・・・・どんな組織にも、邪魔者だ・・・・・・
助けられた命を、ここで捨てたくはない・・・・・・
だが・・・・・・”依頼内容”にうそがあったな?
なら、どうして、その本音を言って依頼しなかった・・・・・・? 俺のルールは知っていたはずだ・・・・・・
・・・・・・俺への依頼に、余計な修飾はいらない・・・・・・要点だけを話してくれ。
用件に入ってくれ。
後は・・・・・・俺の仕事だ!
俺には、関係の無い話だ・・・・・・だが、俺に牙をむいてくる奴を・・・・・・俺は許さない・・・・・・
・・・・・・任務は遂行した・・・・・・依頼人に用もなく二度会う事は、俺のルールに無い、と、ルービンに伝えてくれ・・・・・・
俺のことを調べて、どうするんだ・・・・・・?
プロならばまず最初に自らの退路を確保する・・・・・・
俺の指示する以外の詮索は無用だ・・・・・・
俺には関係のない事だ・・・・・・
俺には国籍も人種のしがらみも無関係だから、な・・・・・・
依頼を引き受けた限りそれから先は、俺の仕事だ・・・・・・
排除とは・・・・・・”殺害”と、とらえていいのだろう?
俺の指示通りに、動いてもらえばいい・・・
失敗が不安なら・・・・・・依頼を取り消すか・・・・・・?
・・・・・・男なんてのは、自分が一番良いと思う事をやるしかないんだ・・・・・・たとえそれが、他人から見て、どう映っていようと・・・・・・な。
そして、一度決めたら状況がどうなろうと信じるしかない・・・・・・
急ぎの訳も知らずに、他人の懐に飛び込む気はない・・・・・・
・・・・・・俺は、依頼された標的を狙撃する事に全力をつくすだけだが・・・依頼者がキャンセルするなら、この仕事はやめよう・・・・・・
”壁に耳あり障子に目あり”・・・・・・日本の諺だ・・・・・・
俺はまだ、引き受けるとは一言も言ってはいない・・・・・・・
どの依頼を受けるかは、俺自身が決める・・・・・・たとえあんたがアメリカの全権を担った、代表者だとしても、な・・・・・・
俺からイエスの答えを引き出す前に・・・・・・その空母の事をすべて、隠さずに話してもらおうか・・・・・・すべて、な!
依頼場所に来る手段は、自分で決めるのが、俺のルールだ・・・・・・
修飾語はいい・・・・・・要点を言ってくれ。
だが・・・・・・”黒い猫も白い猫も、鼠を捕る猫が良い猫”という、言葉がある・・・・・・
依頼を受けるかどうか、は・・・・・・作戦の妥当性を検討した上で回答しよう。
三流のパイロットに依頼した、と聞いた覚えはないが・・・・・・
義憤により動いている・・・・・・とでも、言いたいのか?
手を出さないのは・・・・・・俺は、人に利き腕を預けるほど自信家じゃない、と言うだけの事だ・・・・・・
条件、というにしては曖昧だ・・・・・・復讐たるにふさわしいかどうかは、主観の問題になる・・・・・・
お前に、どんな過去があろうと俺には関係はない・・・・・・ただ、今回のミッションが、トップシークレットだという事を忘れない事だ! すべて忘れろ。
偶然だろうが、必然だろうが、同じ人間を二度も目撃していながら、調べもせず放っておけるなど、俺は、大胆な神経を、持ち合わせてはいない・・・・・・
それを、お前が知る必要はない・・・・・・
”エレガントな狙撃(スナイプ)”が依頼の一部なら・・・・・・しかるべく努めよう・・・・・・
お前はもういい、行ってくれ・・・・・・すべてを忘れてな・・・・・・
わかっているだろうが・・・・・・他言は一切許さん。もし、この契約をあんたが他人に話したら、あんたの命もないものと、思え・・・・・・
彼は、契約を守った・・・・・・と、いう事だ
と、すれば・・・・・・俺もそれに、応えなくてはなるまい・・・・・・
余計な修飾語はやめて、簡単に状況を説明しろ・・・・・・
昔話はそれくらいにして、そろそろ本題に入ってもらおう・・・・・・
俺は、ボディガードは引き受けない事にしている・・・・・・
お前の知識と経歴は、調査済みだ・・・・・・答えてくれ・・・・・・
その無茶を、実現するのがお前の仕事だ・・・・・・頼んだぞ・・・・・・
ここで見た事は、すべて忘れる事だ・・・・・・万一他言すれば、お前は拾った命を捨てる事になる・・・・・・
俺は、初めて会う相手に"利き腕"を預けるほど、自信家じゃない・・・・・・用件を聞こうか?
ゆっくりだ、ゆっくり出せ。
俺への、今回の連絡方法をどうやって知った・・・・・・? 正確に聞かせろ・・・・・・
・・・・・・ファイルには"G"は依頼人のウソを絶対に許さないし、自分の存在が脅かされる状況も許さない、と書いてなかったか・・・・・・?
よけいな心配をしなくていい。お前の仕事は俺の依頼した通りに、俺を送り込めばいいのだ・・・・・・また、俺はそれだけの料金しか払っていない・・・・・・
俺は、狙撃手(スナイパー)で、"救出"というミッションを受けるつもりはない・・・・・・
俺のやる事は、すべてお前の記憶から消し去る、そういう契約を、命を懸けて俺とした事を忘れるな・・・・・・
そのあたりは俺が判断する事だ・・・・・・
俺は・・・・・・俺に対して敵対行為をとってくる者は容赦をしない・・・・・・
俺の事についてだいぶ調べたようだが・・・・・・気をつける事だ・・・・・・
悪いが・・・・・・この話は聞かなかった事にする・・・・・・
俺が部屋を出て行くまで、手を膝の上に置いたまま、そこを動くな・・・・・・
答える必要はない、今の話は俺の中ではすでに、存在していない・・・・・・
前置きはいい、用件を聞こうか。
・・・・・・ゆっくり出せ・・・・・・
俺への依頼方法を、お前はどうやって知った・・・・・・?
・・・・・・なぜ俺に依頼する?
ゆっくりだ・・・・・・ゆっくりと出せ・・・・・・
質問はいい・・・・・・俺の頼んだ事をやってくれればそれでいい。
俺にとって、銃は"仕事"を完了させるための道具に過ぎない・・・・・・
銃を持った者同士に、相互理解など存在しない・・・・・・その瞬間から闘いあるのみだ。
(略)敵の作戦は終わっちゃいない、と、いう事は俺の仕事も完了してはいないという事だ・・・・・・
これで俺の仕事は、終わったようだ・・・・・・
わかった・・・・・・だが、お前を裁く訳ではない・・・・・・俺には・・・・・・そんな趣味はないのでな・・・・・・
それだけの報酬は、渡してあるはずだが・・・
不満なのか?
俺の質問だけに答えろ。
・・・・・・それはお前の考える事ではない・・・・・・
それは、依頼主の望みではない・・・・・・
調達してもらいたい物がある。
頼む・・・・・・
以上・・・・・・
本気だ・・・・・・
今も言ったが・・・・・・本気だ。
命をかけて(略)ここへ潜入した俺の行動を、ただのおどしとは思うなよ。
依頼の偽りを確認した・・・・・・
あんたにとって・・・・・・それは・・・・・・意味があるのか? 死者は帰っては来まい・・・・・・
俺はあくまでも、この仕事に裏がないか確認したいだけだ。それが俺の・・・・・・仕事の流儀だ・・・・・・
他の生命を、危険に巻き込む事になる・・・・・・それは俺の流儀ではない。俺は俺の流儀で仕事をする。それは、了解済みのはずだ・・・・・・
紛争国に参入する石油メジャーは、シビアな利害、産出国のエゴと大国のエゴが絡み合う中で暗躍している・・・・・・枝葉よりも、森を見た方がいい・・・・・・
一番肝心な説明がされていない・・・・・・なぜ俺に依頼までして、日本人を助ける?
この話は断る。
俺は、アータルなどではないがやってみよう・・・・・・
トウゴウだ・・・・・・
気が散る、静かにしろ。
俺には俺の都合があったから、この依頼を引き受けたのだ・・・・・・それだけの事だ・・・・・・
かまわない(アインフェアシュタンデン)・・・・・・
仕事の難易度は俺の依頼受理の判断の基準には入らない・・・・・・
用件を・・・・・・聞こうか・・・・・・
・・・・・・そろそろ用件を言ってもらおうか。・
完璧な警備など、この世には存在しないと、いう事だ・・・・・
俺にとっても……未知の領域だ。
未知の領域という事だ……
未知の領域だ……
依頼内容の可否は俺自身が判断する事だ……
そんな事は、俺には関係の無い事だ……俺は与えられた条件の中で、依頼人のリクエストに……確実に答えられるよう、努力するだけだ……
俺の仕事ではなさそうだ……