あの3人(庵野、山賀、赤井)から、島本先生の事をライバルと聞いた事、1回も無いですよ。
漫画に行った奴は、ライバルじゃないんですよ。
だから、映像作家とは欠片も思われて無かったですよ!
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皆さんにライバルはいますか? 同世代で活躍してる人はすべてライバル気分の前田宏樹です。さて、今週は『島本和彦×岡田斗司夫対談「アオイホノオの真実」』の第3回をお送りします。
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島本和彦は、学生時代に庵野秀明や赤井孝美らと共に過ごします。同じ作家志望として、強烈なライバル心を持っていましたが、ずっと彼らには敵わないと思っていたそうです。でも、逆の視点からすると、漫画作家には”映像作家には敵わない何かがある”そうです。
島本・岡田が語る、作家ゆえの赤裸々な悩みとは?
それでは、ハイライトからどうぞ!
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<島本>
札幌の映画祭で(赤井と)会って、
「ちょっと、インタビューさせてくれよ」って言ったの。それで、打ち上げで、私のファンの人もいたりしながら、ご飯食べたんだけど――、
「大阪芸大の当時ってさ、皆、ライバルだったよね?」
「敵同士だったよね?」って言ったら、赤井君が――、
「えぇっ! 友達だったじゃん!」って言うのね(笑)。
<岡田>
うん! 俺はあの3人(庵野、山賀、赤井)から、島本先生の事をライバルと聞いた事、1回も無いですよ。
<島本>
腹立つねえ!(笑)。
(ライバルじゃないことは)――良い意味で?
<岡田>
ジャンル違いだから。
漫画に行った奴は、ライバルじゃないんですよ。だから、映像作家とは欠片も思われて無かったですよ!
「あいつ凄いよ、連載で漫画描いてる」っていう、その一点。
<島本>
ええええ……。
<岡田>
なぜ、島本和彦がライバルに見えなかったのかというと、絵とか漫画を描ける奴は、”それだけで俺たちに敵わない何か”を持ってるわけですよ。
僕らはしょうがないから、「フィルムを作る」という、すごい回り道をしないと表現できないわけですよ。
<島本>
はあ…。
<岡田>
――フィルム作りをする奴らの鬱屈を分かってくださいよ(笑)。
考えてることが、何1つ絵にならないんだもん。
空を撮っても、思ってるとおりの雲じゃないし、思ってるとおりの太陽じゃない。思ってるとおりの日差しがじゃないんだけど、撮るしかないでしょ。
<島本>
ちょっと待って!
漫画は、頭の中に思い浮かばないことは一切描けないの!
特撮って例えば、爆発のイメージがなくても、火薬しかけてバーンってやったら、「お、いい爆発だった!」ってのがあるでしょ(笑)。
<岡田>
その場合は、”火薬仕込んで爆発”って自分の想像力の限界しか行かないんですよ。水中で真下から撮るとか、特撮のひねった上の段階って、思いつかない。だから、僕らにしてみれば”絵が描けるってのは万能兵器”なんですよ。
赤井君に、「グッズ作りたいからマグカップとか灰皿とか描いてくれ」って言ったら、描いてくれるんですよ。
でも、みんなは赤井君に本音を言うんです。全く悪意はないんですけど、「フィルムのほうが可愛い」って言うんです。そのときの赤井君が涙ぐんで、教えてくれたんですけども――、
”動く絵は、頭の中で保管して、1番いい状態を作る”。だから、
”俺が描いてる女の子より、お前が見た頭の中の女の子の方が可愛くて当たり前だ”と。
俺はそれと比較されて、ずっと言われ続けている。
<島本>
――っていうか、それぐらい上手く描きゃいいじゃん!(笑)。
<岡田>
ちょっとねえ、お兄ちゃん――!!
他人のセンシティブに同情なさすぎ!!
自分の傷ついたことばっかり、でかい声で言いやがって!!(笑)
<島本>
いやいや――、アニメで動く絵が描けるんだから。イラスト描くときに、ちょっと手を加えてアニメを見たときのイメージにすりゃいいじゃん。
<岡田>
そうならないんですよ。
やっぱり、庵野にしても赤井にしても絵描きとしては、
「自分たちは、B級で凄くうまいぐらいだ」
「止め絵で絶対勝負しちゃいけない」っていう自覚があったんですよ。
「イメージとか動きだと、そこそこ勝負できるけども、単品の絵かきとしてはダメだ」
――っていう意識です。
<島本>
ああ、ちょっとなんか心が落ち着いてきた(笑)。
ライター:前田宏樹
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