ありがたいことに複数の質問をいただいておりますので、今回は
「ピンポン」
の最終回への反応についてを。
4月アニメの中には最終回になる作品も少なくない今の時期ではありますが、中国では6月が学年末にあたりますし、今年は更にワールドカップが重なってしまったので中国オタク界隈の盛り上がりはいま一つとなっています。
「ピンポン」もそれに関しては例外ではないのですが、中国オタクのマニア層が食いついていることもあってか最終回に関してそれなりに話題になっている模様です。
そんな訳で、以下に中国のネットで行われていたやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
ピンポンがついに最終回だ!
素晴らしい作品だったな!私は初めてスポーツ系の作品を追っかけたが、とりあえず見ないのは損だと人に言えるレベルの作品だったと感じた。最終話のペコとスマイルの試合には危うく泣いてしまう所だったぜ。
私は4月アニメがスタートする時点ではこの作品の事を全く知らなかったんだが、中国人キャラが出て中国人声優が声をあてているという情報を見てとりあえず見てみようという気になった。
最初はクセのある絵柄にひいてしまったんだが、いったんそれを受け入れることができたら、そこから先はもうスゴイ勢いでハマってしまったよ。
絵柄はこの作品の最初にして最大の関門だからな……
今の時代には珍しい真正面からの「燃え」の作品だったが、絵柄を理由に切らなかった自分は幸運だったよ。
見終わってから「夢」というのを思い出した。良い作品だった。
最終話というか、終盤はずっと感動状態だった。ヒーローはやっぱりヒーローだった!あとエンディングの写真、見ていてスゴイ元気な気持ちになれる。
私は最後の3話、毎回泣いてしまったよ。
最初は微妙な作品だと思っていたしダメ元で……という程度の気持ちだったんだが。
そこまで評価するほどの作品ではないんじゃね?
この作品って友情努力勝利などというのはなく、結局は才能のある人間が最後に立っていられるという残酷な現実を描いたストーリーじゃないか。
お前、努力と才能って所だけで理解が止まってるか、見るのやめてね?勝ち負けが重要な作品じゃないぞ、コレ。
あとエンディングの各キャラの描写見ていると努力とか才能とはまた違ったものが見えて来るぞ。
そんなお前に江上を追っかけてみることを薦めてみようか。
あいつはスタッフに愛されているキャラなんだが、あいつに関しては作中における卓球への回答の一つにもなっている。
完全に予想を超えた、抜群のアニメだった。
あえて不満を述べるなら……うーむ、卓球の試合描写、戦術描写が無かったくらいか?ただこれは私が勝手に期待していただけだし……
私も卓球描写に期待していたからそこはちょっと残念だったかな。ペコが終盤覚醒して無双状態になる所にモヤモヤした。面白かったのは確かだったし、良いアニメだったとは思うけど。
ストーリーのあらすじだけなら見る前に予想していたものとそんなに離れていないんだが、見終わった時に感じている物は予想と全く違うものになったよ。
まさに実際に見ないと分からない作品だった。
事前に踏んづけてしまったネタバレ情報よりも随分と良い終わり方だった。予想を超えるアニメだったというのに同意。
なんだろうね、この作品。私の言語能力では表現しきれない。
間違いなく伝統的なスポーツ作品ではないんだけど、伝統的なスポーツ作品のような青春っぽさと感動を味わえるというか……
感動したし、精神的ダメージも受けた。あと燃えた。
好きになったキャラは孔文革とペコ。
孔文革はクリスマスとかの追加シーンは良かったんだけど、ラストは正直好みじゃない。私はコーチになるという方が好きだったな。風間に勝つとか、贔屓し過ぎじゃないの?
ああ、孔文革に関しては私も引っかかった。日本国籍になることに関しては、ウチの国の「愛国青年」が騒ぐだろうとは思うが個人的にはそこまで問題ではない。
問題はなんで急に強くなるかだよ。大器晩成にしても極端すぎる。
私はやっぱり日本の代表になるとか帰化するとかがモヤモヤするよ。まぁ現実でもあり得る話なんだが。
日本の卓球関係で言えば小山ちれみたいな話になってるよな。孔文革のその後は。でもこれは悪くない話なんじゃないか?
孔文革のオリンピック日本代表入りに関しては原作マンガにはない追加要素だね。私は努力が報われて良かったと思ったが。
あとエンディングの孔文革イケメンになり過ぎ。
日本国籍取得、日本の代表にというのはカッとなる連中が出るだろうねー
でも孔文革の設定からすると、これは考えられる中ではかなり良いエンディングだと思う。帰国しても中国代表にはなれないだろうし、日本で成功を掴むしかなかったのだからね。
湯浅監督の作品を見て失望することは無いということを再確認できた。
OPが実は最終回につながるというのもいい!他にもイロイロと脇の演出、表現に散りばめられているものがあるから、後でまたじっくりと見てみよう。
細かい演出も良いよね。そういうのだと、私はスマイルのゲームが捨てられているシーンが特にグッと来て、そしてワクワクしたかな。
しかしスマイルは先生になるのか……性格的に向いていそうだな。ただトッププロになっているペコとの距離はどんどん大きくなってしまうのだろうなー
スマイルは卓球の才能はあっても卓球選手の才能は無いってことなんだろう。
二人の距離については、最後のラケット投げから完結の演出からして「何も問題無い」「距離とか関係ない」ってことなんじゃないかな。
風間が食い物を鳥にさらわれたり、卓球にかける人生というのに「イヤだよ」と感情のある声で言ったのにはクスッとしてしまった。最終回のキャラ描写、みんな本当に素晴らしかった。
「ピンポン」は私にとって湯浅監督の作品の中で一番好きだと言える作品になった。アニメは原作からの追加改変が非常に良い。特にキャラ描写の増加によって群像劇的な作品になったのはスバラシイ。ペコもスマイルも、孔文革も風間もアクマも大好きだ!
これだけは言える。「ピンポン」は4月の新作アニメの良心だった。
とまぁ、こんな感じで。
マニア層にとどまってはいるものの、最後まで追っかけた人達からの評価はかなり高いようでした。私の知る限りでも最近の作品でここまで平均的な評価の高いものは無かったように思います。
また当初こそ孔文革に話題や注目が集まっていましたが、終盤になってくるとペコとスマイルの関係や、作品の全体像などの方に興味、話題が移っていたのも面白い所ですね。
「ピンポン」は中国オタクのライト層も含む大当たりとはいきませんでしたが、マニア層の間ではかなりの評価になっていますし、恐らく「四畳半神話体系」のように
「マニアを名乗るなら押さえておくべき作品」
「知る人ぞ知る作品」
といった形で、息の長い人気の作品になっていくのではないかと思われます。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク「4月新作の『ピンポン』はこっちでウケるだろうか?」
中国オタク「4月新作の『ピンポン』が意外に面白いぞ!?中国人キャラの孔文革も、その中国語ボイスも良い!」
中国オタク「孔文革、やっぱ負けちゃったか……」
中国オタク「孔文革の歌は反則だ!萌える!!」
「ピンポン」
の最終回への反応についてを。
4月アニメの中には最終回になる作品も少なくない今の時期ではありますが、中国では6月が学年末にあたりますし、今年は更にワールドカップが重なってしまったので中国オタク界隈の盛り上がりはいま一つとなっています。
「ピンポン」もそれに関しては例外ではないのですが、中国オタクのマニア層が食いついていることもあってか最終回に関してそれなりに話題になっている模様です。
そんな訳で、以下に中国のネットで行われていたやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
ピンポンがついに最終回だ!
素晴らしい作品だったな!私は初めてスポーツ系の作品を追っかけたが、とりあえず見ないのは損だと人に言えるレベルの作品だったと感じた。最終話のペコとスマイルの試合には危うく泣いてしまう所だったぜ。
私は4月アニメがスタートする時点ではこの作品の事を全く知らなかったんだが、中国人キャラが出て中国人声優が声をあてているという情報を見てとりあえず見てみようという気になった。
最初はクセのある絵柄にひいてしまったんだが、いったんそれを受け入れることができたら、そこから先はもうスゴイ勢いでハマってしまったよ。
絵柄はこの作品の最初にして最大の関門だからな……
今の時代には珍しい真正面からの「燃え」の作品だったが、絵柄を理由に切らなかった自分は幸運だったよ。
見終わってから「夢」というのを思い出した。良い作品だった。
最終話というか、終盤はずっと感動状態だった。ヒーローはやっぱりヒーローだった!あとエンディングの写真、見ていてスゴイ元気な気持ちになれる。
私は最後の3話、毎回泣いてしまったよ。
最初は微妙な作品だと思っていたしダメ元で……という程度の気持ちだったんだが。
そこまで評価するほどの作品ではないんじゃね?
この作品って友情努力勝利などというのはなく、結局は才能のある人間が最後に立っていられるという残酷な現実を描いたストーリーじゃないか。
お前、努力と才能って所だけで理解が止まってるか、見るのやめてね?勝ち負けが重要な作品じゃないぞ、コレ。
あとエンディングの各キャラの描写見ていると努力とか才能とはまた違ったものが見えて来るぞ。
そんなお前に江上を追っかけてみることを薦めてみようか。
あいつはスタッフに愛されているキャラなんだが、あいつに関しては作中における卓球への回答の一つにもなっている。
完全に予想を超えた、抜群のアニメだった。
あえて不満を述べるなら……うーむ、卓球の試合描写、戦術描写が無かったくらいか?ただこれは私が勝手に期待していただけだし……
私も卓球描写に期待していたからそこはちょっと残念だったかな。ペコが終盤覚醒して無双状態になる所にモヤモヤした。面白かったのは確かだったし、良いアニメだったとは思うけど。
ストーリーのあらすじだけなら見る前に予想していたものとそんなに離れていないんだが、見終わった時に感じている物は予想と全く違うものになったよ。
まさに実際に見ないと分からない作品だった。
事前に踏んづけてしまったネタバレ情報よりも随分と良い終わり方だった。予想を超えるアニメだったというのに同意。
なんだろうね、この作品。私の言語能力では表現しきれない。
間違いなく伝統的なスポーツ作品ではないんだけど、伝統的なスポーツ作品のような青春っぽさと感動を味わえるというか……
感動したし、精神的ダメージも受けた。あと燃えた。
好きになったキャラは孔文革とペコ。
孔文革はクリスマスとかの追加シーンは良かったんだけど、ラストは正直好みじゃない。私はコーチになるという方が好きだったな。風間に勝つとか、贔屓し過ぎじゃないの?
ああ、孔文革に関しては私も引っかかった。日本国籍になることに関しては、ウチの国の「愛国青年」が騒ぐだろうとは思うが個人的にはそこまで問題ではない。
問題はなんで急に強くなるかだよ。大器晩成にしても極端すぎる。
私はやっぱり日本の代表になるとか帰化するとかがモヤモヤするよ。まぁ現実でもあり得る話なんだが。
日本の卓球関係で言えば小山ちれみたいな話になってるよな。孔文革のその後は。でもこれは悪くない話なんじゃないか?
孔文革のオリンピック日本代表入りに関しては原作マンガにはない追加要素だね。私は努力が報われて良かったと思ったが。
あとエンディングの孔文革イケメンになり過ぎ。
日本国籍取得、日本の代表にというのはカッとなる連中が出るだろうねー
でも孔文革の設定からすると、これは考えられる中ではかなり良いエンディングだと思う。帰国しても中国代表にはなれないだろうし、日本で成功を掴むしかなかったのだからね。
湯浅監督の作品を見て失望することは無いということを再確認できた。
OPが実は最終回につながるというのもいい!他にもイロイロと脇の演出、表現に散りばめられているものがあるから、後でまたじっくりと見てみよう。
細かい演出も良いよね。そういうのだと、私はスマイルのゲームが捨てられているシーンが特にグッと来て、そしてワクワクしたかな。
しかしスマイルは先生になるのか……性格的に向いていそうだな。ただトッププロになっているペコとの距離はどんどん大きくなってしまうのだろうなー
スマイルは卓球の才能はあっても卓球選手の才能は無いってことなんだろう。
二人の距離については、最後のラケット投げから完結の演出からして「何も問題無い」「距離とか関係ない」ってことなんじゃないかな。
風間が食い物を鳥にさらわれたり、卓球にかける人生というのに「イヤだよ」と感情のある声で言ったのにはクスッとしてしまった。最終回のキャラ描写、みんな本当に素晴らしかった。
「ピンポン」は私にとって湯浅監督の作品の中で一番好きだと言える作品になった。アニメは原作からの追加改変が非常に良い。特にキャラ描写の増加によって群像劇的な作品になったのはスバラシイ。ペコもスマイルも、孔文革も風間もアクマも大好きだ!
これだけは言える。「ピンポン」は4月の新作アニメの良心だった。
とまぁ、こんな感じで。
マニア層にとどまってはいるものの、最後まで追っかけた人達からの評価はかなり高いようでした。私の知る限りでも最近の作品でここまで平均的な評価の高いものは無かったように思います。
また当初こそ孔文革に話題や注目が集まっていましたが、終盤になってくるとペコとスマイルの関係や、作品の全体像などの方に興味、話題が移っていたのも面白い所ですね。
「ピンポン」は中国オタクのライト層も含む大当たりとはいきませんでしたが、マニア層の間ではかなりの評価になっていますし、恐らく「四畳半神話体系」のように
「マニアを名乗るなら押さえておくべき作品」
「知る人ぞ知る作品」
といった形で、息の長い人気の作品になっていくのではないかと思われます。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク「4月新作の『ピンポン』はこっちでウケるだろうか?」
中国オタク「4月新作の『ピンポン』が意外に面白いぞ!?中国人キャラの孔文革も、その中国語ボイスも良い!」
中国オタク「孔文革、やっぱ負けちゃったか……」
中国オタク「孔文革の歌は反則だ!萌える!!」
日本人女性と結婚して日本国籍取得したんじゃないのかね