【日本ハム】大谷、4戦連続160キロ!チームトップ7勝目!!
2014年6月26日6時0分 スポーツ報知
◆交流戦 DeNA2―4日本ハム(25日・横浜)
全身の力をみなぎらせた1球で、ピンチをしのいだ。大谷はピッチングの勢いのまま、体を一塁方向に反転させると、グラブを2度強く叩き、雄たけびを上げた。4点リードで迎えた6回。3安打などで2点を許し、なおも2死三塁。バルディリスへ投じた2球目、4試合連続となる自己最速タイの160キロ直球で、二ゴロに抑えた。「何とか抑えられてよかった」。剛速球で相手の勢いを止めた。
7回には最速147キロを計測したフォークを決め球に、3者連続空振り三振を奪った。制球に苦しむ場面もあったが、7回4安打2失点。「あまり良くなかったけど、その中でも粘れた」。自身5連勝でチームトップの7勝目を挙げたが、表情を崩すことはなかった。
アクシデントも乗り越えた。3回1死。金城がはじき返したライナー性の打球が、グラブを差し出した大谷の左手首付近に直撃。一度はベンチ裏に戻ったが、テーピングを施し、再びマウンドへ。「腫れるかな、と思ったけど、内出血くらいだったので大丈夫だった」。闘争本能で痛みを消して、仕事を果たした。
これでチームは貯金1、7年連続勝ち越し中の交流戦の勝率も5割に戻した。自身も6月は4戦3勝と月間MVP初受賞へ前進だ。それでも「(内容は)今までの中だと下の方。1人で投げ抜いているわけではないし、中継ぎや打線に助けられている」。結果に満足することはなかったが、ハイレベルな投球を続ける右腕には、エースの風格が漂い始めている。(後藤 亮太)