関電株主総会:橋下市長「答弁次第では株売却も」

毎日新聞 2014年06月26日 13時08分(最終更新 06月26日 19時54分)

橋下徹大阪市長=三浦博之影
橋下徹大阪市長=三浦博之影

 関西電力の筆頭株主の大阪市は、橋下徹市長が総会に出席した。橋下市長は、八木誠社長ら壇上に並ぶ役員らに対して「皆さんは経営陣として失格だ」と批判。質問時間が3分間と限られたことを挙げ、「筆頭株主に3分なんてなめた対応はない。答弁次第では株主をやめ、株を全部売却したい」と市の保有株式の売却に言及した。

 橋下市長の出席は2012年以来。この時は、使用済み核燃料の最終処分地建設に見込みがない中での原発運転に危惧を表明した。この日、橋下市長は「2年前に対策を考えろと言ったが、何もしなかった」と指摘した。

 発言の途中、議長の森詳介会長から「発言時間が3分超えている」など、何度も質問を終えるよう促された。しかし橋下市長は「民間会社として原発撤退すると言ってください。国民のためにならない」などと発言を続け、場内はヤジや賛同の声などで一時騒然とした。【茶谷亮、重石岳史】

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