死刑取り消しで釈放のスーダン女性、文書偽造の容疑で拘束
2014年06月26日 15:51 発信地:ハルツーム/スーダン
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×スーダン・ハルツーム(Khartoum)で記念撮影した、背教行為で死刑判決を受けた後に判決が取り消されたメリアム・ヤヒア・イブラヒム・イシャグ(Meriam Yahia Ibrahim Ishag)さん(中央)と夫のダニエル・ワニ(Daniel Wani)さん(左)ら。(2014年6月23日撮影)。(c)AFP/ISHAG'S LEGAL TEAM
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【6月26日 AFP】スーダンで背教の罪に問われ死刑判決を受けた後、判決が取り消されて釈放され、出国しようとしていたキリスト教徒の女性が、文書偽造の容疑で身柄を拘束されていることが分かった。弁護士が25日、明らかにした。
判決が取り消された後、殺害の脅迫を受けていたメリアム・ヤヒア・イブラヒム・イシャグ(Meriam Yahia Ibrahim Ishag)さん(26)は24日、家族と共にスーダンから出国しようとしていたが、空港で当局に止められ身柄を拘束された。その際所持していた南スーダンに渡航するための書類に問題があったとされている。弁護士のモハナド・ムスタファ(Mohanad Mustafa)さんによると、イシャグさんには虚偽の情報を提供した容疑もかけられており、現在「身柄を拘束されている」と語った。
米国籍を取得しているイシャグさんの夫、ダニエル・ワニ(Daniel Wani)さんによると、イシャグさんはハルツーム(Khartoum)の空港でスーダンの国家安全保障当局に身柄を拘束された。夫妻には、米国の外交官が同行していた。
ワニさんによれば、夫妻は米首都ワシントン(Washington D.C.)に向けて出発する予定だった。渡航書類には何の問題もなかったという。
スーダンの国営メディアによると、同国の外務省は25日、この問題に関連して米国と南スーダンの代理大使を同省に呼んだ。
国営スーダン通信(SUNA)によれば、同省は「スーダン国民であることを知りながら」、イシャグさんの渡航を許可した南スーダンを非難。米国については、「違法な(偽造した)渡航書類」でイシャグさんをスーダンから出国させようとしたと批判している。(c)AFP/Ian Timberlake